厚労省が指針で検診を勧める5つのがん

乳がんイラスト

乳がん

治療は、手術と放射線治療、薬物療法の組み合わせで

食習慣の欧米化などによって、日本の乳がん患者が増えています。

乳がんの発生には、女性ホルモンの刺激が関係します。肉をたくさん食べるようになり、女性ホルモンの原材料であるコレステロール値が高くなったことが背景にあります。
特に、50歳以降の女性で増加が目立ちます。乳がんは治りやすいがんの一つですが、10年以上たってから再発することも珍しくないため、油断ができないがんでもあります。
一番多い症状は、乳房のしこりですが、「左右の形が違う」「えくぼのようなへこみができる」「皮膚にひきつれがある」「乳首から液体が出る」といった症状もあり、日ごろのチェックが大事です。また、がん検診が有効ながんの一つなのですが、日本では検診の受診率が50%弱と低いのが大きな問題です。

図:乳房の構造と名称
図:乳房の構造と名称

検診では、乳房に触れる「触診」のほか、乳房専用のレントゲン検査「マンモグラフィー」が診断の基本です。超音波検査とマンモグラフィーを併用した乳がん検診の有効性が報告されていますので、今後マンモグラフィー+超音波検査が推奨されるようになるかもしれません(J-START)。
がんが疑われる場合には、針で細胞や組織をとって病理検査を行い、乳がんの診断をすることになります。