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子宮がん 子宮頸がん検診についてはこちら

放射線治療が有効な子宮頸がん、手術中心の子宮体がん

子宮がんには、子宮の出口付近にできる子宮頸がんと、胎児が入る子宮体部にでる子宮体がんがあります。ここ最近はおおよそ子宮がんの4割が子宮頸がん、6割が子宮体がんですが、発生原因が大きく異なる2つのがんですので、今後割合は変わってくると思います。

子宮頸がんは、ほとんどの場合、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が関係しています。ウイルス感染は性交渉が原因で、感染自体はありふれたものです。感染した方の中で発がんに至るのは1%未満と言われます。

ヒトパピローマウイルスに対するワクチンも開発されています。いわゆる子宮頸がんワクチンです。性交渉を開始する前の少女にワクチンを打つと、ウイルスに対する抗体ができ、実際にウイルスが体内に入っても排除でき、がんを予防できます。
日本では、2013年に小学6年生から高校1年生までの女児を対象に定期接種に追加されましたが、接種後に原因不明の体の痛みなどを訴える人が相次ぎ、その年の6月に積極的な接種の呼びかけが一時中止されました。しかし、その後の研究でワクチンの安全性と有効性が証明されており、2021年に積極的な接種が再開されることになりました。この期間に子宮頸がんワクチンの接種を逃してしまった方への救済接種(キャッチアップ接種)も行われることとなりました。
図:子宮の構造と名称
図:子宮の構造と名称
また、検診も非常に有効ながんで、米英では子宮頸がん検診受診率が8~9割に達します。一方、日本では、増加傾向にはあるものの、4割程度にとどまります。実際、性交渉の開始年齢の若年化に伴い、20〜30歳代の子宮頸がん患者が増加しています。

一方、日本では子宮体がんは少なかったのですが、乳がんと同様、食生活の欧米化などにより、患者が増えています。子宮頸がんと違い、ウイルスの感染とは関係ありません。同じ子宮のがんでも、二つのがんは原因も治療法も全く違います。

早期の子宮頸がんでは、子宮頸部だけを円すい状に切り取る円すい切除をします。出産も可能です。ある程度進行すると、子宮を摘出する手術か、放射線治療をします。放射線治療では、子宮の中に放射性同位元素(アイソトープ)を一時的に挿入する腔内照射が不可欠な治療法になります。進行がんを中心として、放射線治療と抗がん剤を同時に使う化学放射線治療が放射線だけの治療よりさらに有効であることも分かってきました。
手術と放射線治療の治癒率は同じで、海外では、放射線治療を選ぶケースが多くなっています。日本のガイドラインでも、今後放射線治療がより推奨されるような改定が予定されています。
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