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イベントレポート

中川議長が都内中学生のレポート取材を受けました。〜(その3)

荒井君 質問 「がん対策推進企業アクション」というのは、企業を手助けして、全体の検診率を上げよう、検診を推進するというものだと思うんですけど、男性と比べて女性の乳がんとか子宮がんの検診率が他のがんに比べてさらに低いと思います。また主婦の方だと、「がん対策推進企業アクション」の対策では厳しい面があるかと思いますが、そういう女性の対策についてはどうお考えですか?

中川先生 検診というのは7割ぐらいが職場で受けています。職場のほうが多いんですよ。住民健診と職域検診というのがあり、お父さんは会社で受ける。今まで女性は就職しなかった。そうすると住民健診は強制力がない。会社での検診というのは、例えばローソンは部下が検診を受けないと上司のボーナス査定に響きます。荒井LSOKは「受けろ!」と指導し、全社員が「はい!」というカタチを取っていることで100%の検診率です。そういうことは住民健診にはありません。「めんどくさい」とか思う訳です。なので男性のほうが受けやすい。でも女性も30代は7割がた働いています。

荒井君 そんなに働いているんですか?

中川先生 専業主婦は減ってきています。マンモグラフィというのはお乳を挟んでやる訳でしょう?子宮頸がん検診ていうのは、綿棒でググッとやる。ちょっと抵抗があるんですよね。そのへんを配慮するのが必要かもしれません。今乳がんは北斗晶さんの年代、40代後半が一番多いです。子宮頸がんは30代前半が多い。なぜだと思う?

荒井君 ・・・。

中川先生 子宮頸がんというのは、性交渉によるウイルス感染が原因の100%で、だから男性に責任があります。簡単に言うとバージンの人には子宮頸がんはありません。だから無防備なSEXが増えているといえます。今は「できちゃった結婚」が増えていますが、昔 はありえなかった。子宮頸がんはワクチンで7割が防げます。君らの周りでワクチンの話は出ない?

荒井君 僕の中学校は男子校なので、ないです。

中川先生 ワクチンって、今無料で受けれるんです。でもほとんどの人が受けていない。ウイルス感染が原因の100%だから、それで予防できるので、欧米ではどんどん減っているのに。しかもピークが30代とは最悪なことです。検診だけではないんですよね。またなったとしても早く見つける。がんでなるべく辛い思いをしない。もっと言えばがんで死なないほうが良い。検診というのはある部分であって、例えば受動喫煙というのは7,000名が1年間に死んでいます。欧米ではありえません。ワイキキビーチでタバコを吸うと、逮捕されます。人がタバコを吸うというのはものすごいタブーで、Barとかでタバコを吸うことはできない。会社にある受動喫煙を減らすのも「がん対策推進企業アクション」のミッションですし、若い女子社員にワクチンを薦めるというのも有りうるのですが、なかなか難しいですね。

荒井君 質問 がん検診が低い理由について、僕の考えの中では、検診についての知識がないこと、検診の仕組みがまだ不十分だからかと思っています。他にはどういう理由があるのでしょうか?

中川先生 これは様々な理由があると思います。順不同ですが、まず「教育が行われていない」ということです。税金を払いましょう、選挙に行きましょうという教育は習いますよね。でもがん検診に行きましょうなんて学ばない。保健体育の授業が機能していないということはそういうことですよね。言われていないから行ってなかろうと怒られる筋合いはない。日本人は体の事を知らない。また自分が「死ぬ」というイメージを持っていない。それは自然なんだけど。荒井君は誰か肉親の人で死んだ場面を見たことがある?

荒井君 ひぃおじいちゃんのお葬式くらいです。

中川先生 なんとなく人が死ぬって、非日常的なことだと思うんですね。がんっていうのは、最も死に近いイメージだと思うんです。だから、がんとか死とかいうものは、自分とは関係ないと思ってしまう。でも医者から見ると、人間のカラダというものは、ギリギリ均衡を保っているという感じで、いつおかしくなってもおかしくない。例えば僕のカラダにもがん細胞は今ある。それを免疫の細胞が殺している。でもいつ取りこぼすか判らない。免疫の細胞は異物を殺す訳で、がん細胞はもともと自分の細胞だから。運の要素もあるし。そういう感覚を持っていないということですね。日本人は。あとは日本の医療というのは、治療しかやってこなかった。逆に言うと今でも治療しか医療でないんです。検診とは医療の外なんです。その辺が欧米、特にヨーロッパでは完璧に一体化されている。韓国では健康保健証で検診が受けられる。日本では峻別されていて、開業医の先生も検診をまったく薦めないです。そうした訳で長い時間掛けて説得したって、一銭もお金は入りませんから。さまざまな要因があるんだろうけど、根本的には、知らないんだ。国民が。男性の3人に1人ががんになるでしょう?そうしたら、ちょっとした知識で、運命が変わるのだったら、やはり知らないと損なんだよね。でも結果、それが検診を受けていないという気がするね。

荒井君 僕も今回レポートを書く中で、今まで全然知らなかったので、そういう現実とかを知って、やはりがんは怖いなと思いました。

中川先生 がんの原因の半分以上が生活習慣だから、例えばタバコを吸わなくて、ほとんどお酒を飲まない、良く運動していると、がんのリスクは減ります。あとは検診をしておく。それでも運の要素はありますが。話は変わりますが、福島の原発の影響ってどのくらいあると思う?

荒井君 いや、あるんですか?

中川先生 いえ、ないです。小児甲状腺がんが増えていると報道されていますが、知っている?

荒井君 いえ、知らないです。

中川先生 君らの年代がどのように考えているか、またこちらのほうからインタビューしたいですね。

荒井君 先生、本日はありがとうございました。

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