各種セミナーを頻繁に実施。参加しやすいように様々な工夫を
次に健康推進センターの活動について説明します。センターには産業医7名、保健師4名、看護師2名、企画職3名が所属し、このメンバーがYahoo! JAPANの健康施策を担っています。たとえば定期健康診断・がん検診の予約状況を把握。リスケジュールの調整や予約が無い人への注意喚起も産業医・保健師・看護師が中心となって行っています。それでも予約を入れない社員には、上司を巻き込んで受診勧奨します。
また各種啓発活動も積極的に行っています。セミナーの受講率を上げるため、タイトルを工夫したりもしています。2016年2月には乳腺外科医を招き、婦人科がん検診セミナーを開きました。女性対象でしたが、男性にも「家族のサポートが大切ですよ」と呼びかけたところ、出席者の3分の1は男性という結果。予想以上の反響がありました。
また産業医の下方先生は、今日まさに「ヤフーで働く人のがん予防」という講演を終えてきたばかりです。要精密検査といわれたら必ず受診しなさい、がんと診断されたら一人で悩まずセンターに相談しなさいと、150名の参加者に話してきました。こういうセミナーの参加申し込みもイントラ上で簡単にできます。今後はセミナー動画をイントラにアップしたり、また遠隔事業所へオンライン配信することも考えています。



Yahoo! JAPANならではといえる社会へ向けた取り組みも実施
社内の制度だけではなく、Yahoo! JAPANならではといえる社会へ向けた取り組みも行っています。これまでインターネットで「がん」とキーワード検索すると、ページのファーストビューには広告が並んでいました。がん患者さんや家族の方は必要な情報をいち早く見つけたいはず。そこで検索サービスを提供する会社として、エビデンスのある治療法などが見つけやすいシステムを開発しています。その第一歩が「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」への遷移です。いまYahoo! JAPANで「乳がん シコリ」「乳がん 治療」などの検索をすると、このガイドラインが真っ先に表示されます。日本乳癌学会の協力を得て2016年10月からこの表示に変わりました。今後は他の疾病や治療にも拡大していきたいと考えています。


