健康だと思っている関心のない人たちに振り向いてもらうために、さまざまな活動をしています
キャンペーン開始時からこれまでにニュース番組や情報番組で「がん」をテーマに伝えたニュースや特集は、95回を数えます。また、NPO法人キャンサーネットジャパン(CNJ)と共に開催した専門医による医療セミナーや、MBSの催しに併せて実施した啓発イベントは合わせて22回。さらにCNJとは、がんに関する冊子(2015年8月現在 16種類)作りも行い、視聴者へのプレゼントはもちろん、全国の「がん診療連携拠点病院」の相談窓口にも常置してもらい、医療者や患者の方々から好評を得ています。
またこれまでに、視聴者が無料で参加できる、乳がん(3回)、肺がん(1回)、大腸がん(1回)の検診を実施しています。2014年9月に大阪の万博公園で開催したイベントでの乳がん検診には、遠方の和歌山県の視聴者からも検診受診の申込みがありました。住んでいる自治体でも検診の機会があるのになぜ?と感じましたが、イベントが受診のきっかけになればいいと思っています。放送局ですから、その受診の体験の感想を、自分は健康だと思っている関心のない人たちに届くようなかたちにして放送し、視聴者やリスナーに「検診に行こう!」と幅広く呼びかけています。「夫婦ともにがん患者です。番組に勇気づけられます」「検診を受けてきたよ」など、視聴者から声をかけられることも増えました。社内では、「がん検診」があたりまえに日常会話のキーワードになっています。社内外にじわじわと定着してきたように思います。
シニア層の在宅率が高まる時代、既存のテレビやラジオが地域の人たちのために"医療・健康情報"を伝えていくのは時代の要請です。こうした取り組みに、視聴者、リスナーはもとより、地域の医療者や行政機関などからの注目も集まってきています。


