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オリンパス株式会社

オリンパス株式会社は、1920年に日本で初めて「旭号」と命名された顕微鏡の量産化を実現し、1950年には、世界で初めて胃カメラを製品化しました。現在は消化器内視鏡において世界シェアの約7割を占める世界有数の精密機器メーカーです。「生活者として社会と融合し、価値観を共有しながら、事業を通して新しい価値を提案し、人々の健康と幸せな生活を実現する」考え方の“Social IN”を経営理念に掲げるオリンパスでは、どのような施策が展開されているのでしょうか。オリンパス健康保険組合の辻元常務理事、石原事務長、若林課長にお話を伺いました。

「Social IN」・・・それはオリンパスの経営理念

オリンパスは、1919年に顕微鏡を量産化し、「疫学を通して広く国民の健康に資する」という使命感から創業したのですが、その後も社会に受け入れられる製品を創り続け、その思いは「Social IN」という経営理念に結実しています。

 

「Social IN(Social Value in the Company~社会の価値を会社の中に取り入れる)」とは、オリンパスの、企業としてのあり方や使命、そして企業スピリットを表した言葉であり、全ての事業活動の基本となる理念なのです。

 

オリンパスの医療分野における主力製品である消化器内視鏡は、世界中の医療現場に供給され、がん等の検査や治療にも使用されています。そのため、多くの社員が、日ごろから「がん」に対して高い意識をもっています。かかる背景のもと、オリンパス健康保険組合では「社員や家族をがんで亡くしてはいけない」と考え、従業員並びに被扶養者に対するがん検診メニューの充実化を図り、積極的な啓発・受診勧奨活動を行っています。

▲企業と会社との関係を3つの「IN」で確立

がん検診の歴史は長く、高い受診率を実現

「胃がん検診」の受診率
▲「胃がん検診」の受診率
「大腸がん検診」の受診率
▲「大腸がん検診」の受診率

オリンパス健康保険組合が行っているがん検診には、3つの特色があります。先ず、検診実施の歴史が長いこと、胃がん検診や大腸がん検診では希望すれば一次検査から内視鏡検査を受けられること、そして、がん検診の受診率が高いことが挙げられます。胃がん検診では、上部消化管用胃内視鏡とペプシノゲン検査の合計でほぼ80%、大腸がん検診でも、便潜血検査と大腸内視鏡の合計で60%以上の受診率を実現しています。

※2012年までは、定期健診とセットコースとして胃がん大腸がん検診を実施していたため、胃がん大腸がんとも80%を超える受診率でしたが、2013年からオプション検診に変更し、希望者による任意の受診に変更しました。2014年からは各健診の受診推奨年を設定し、未受診の人に対し受診勧奨メールを送信する「コールリコールシステム」を稼動させ、受診率向上をはかっています。

 

オリンパスにおけるその他オプション検診(がん検診)は年齢条件により、肺ヘリカルCT、腹部エコー、男性の希望者は前立腺PSA、女性の希望者は子宮頸がん検診、マンモグラフィーあるいは乳腺超音波による乳がん検診も受診できます。また、オプション検診予約は、健康保険組合内に設置する「けんしん予約センター」で、年間約4万件の予約業務を行っています。

 

がん検診では、社員は契約医療機関のどこでも内視鏡検査や婦人科検診を、また定期健診と同時に腹部エコーやPSA検査を、自己負担なしで受診できます。さらに肺ヘリカルCTや脳ドックも半額負担にて受診することができます。このように、健保補助の充実により、上部消化管用内視鏡50%、大腸内視鏡25%、婦人科検診62%となっており、増加傾向にあります。オリンパス健康保険組合では、更に受診率を向上させるため「がん検診強化」を重点施策に掲げ、今後も様々な施策を考えていきます。

婦人科検診、被扶養者健診も、高い受診率を実現

「乳がん・子宮がん検診」
▲「乳がん・子宮がん検診」の受診率

オリンパス健康保険組合に加入している12,500名(2014年4月現在)の被保険者のうち、女性は3,500名で、全加入者の約4分の1ですが、婦人科検診も手厚く行っています。乳がん検診はマンモグラフィー(40歳以上)か乳腺超音波(39歳以下)を選択、また子宮がん検診は頚部細胞診および希望者には卵巣エコーか経膣エコーのどちらかを、全年齢を対象に無料で実施しています。国内の主要工場では、婦人科検診バス(乳がん・子宮がん)を巡回させ、受診率向上に貢献しています。

 

一方、被保険者の婦人科検診と併せて、被扶養者健診についても、力を入れています。被扶養者健診の健診項目は全て被保険者と同一としており、個人負担については基本健診の費用負担を3,000円とし、婦人科検診は全額健保補助、内視鏡検査は現在7割健保補助ですが今後は全額健保補助に変更していきます(肺がん検診・脳ドックは被保険者と同様の半額健保補助です)。また、受診率向上にむけて郵送による受診勧奨に加え、電話などによる再受診勧奨も行っています。この結果、被扶養者健診の受診率は55%となりました。また、がん検診受診率としては、上部消化管用内視鏡+ペプシノゲン60%、大腸内視鏡+便潜血42%、婦人科検診43%となっています。

※被扶養者のがん検診受診率には、お勤め先や市町村での受診は含んでいません

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