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パートナー企業・団体の取り組み

医療機関ゆえの課題を克服し、がん検診受診を促す施策

我々は、がん検診の推進活動を始めたばかりです。まずは、職員のがん検診受診率50%を達成するために、「豊富ながん検診メニュー」、「がん検診費用の全額補助」を実現しようとしています。当健康保険組合では、聖マリア病院等の専門医から助言を頂き、がん検診メニューを決めていますが、財源に限りがあるため、実施項目や費用に関しては、検診実施の委託先でもある聖マリア病院等の健診部門と良く話し合って決めています。

 

しかしながら、職員の受診率はまだ低い水準です。その大きな要因として、医療機関特有の勤務環境があります。例えば、医師の勤務は不規則になることが多く、過酷な労働条件のなかで患者さんの命を守るために、日々働いております。また、看護師は、病院に入院している患者数に対し、常時決まった人数の配置が定められているため、入院患者が想定より多くなる場合には、予定どおり職場を離れることができなくなる可能性があります。

画像:職場の様子
▲年度初めに立てる健診事業スケジュール

このように、医療機関勤務者のスケジュールは、職員本人だけでなく、経営上の変動要因も影響してくるのです。従来、職員の健診全般は、主に健診機関の閑散期に実施していました。しかし、逆にその時期に患者数が多くなってしまうと、職員が職場を離れにくくなり、多くの方々に受診してもらっているとは言えない状況でした。そのため、病院側と調整し、年度の初めに、がん検診を含む健診事業のスケジュールを立てるようにしました。これにより、職員は計画的に健診を受けられるようになり、この健診スケジュールに合わせて、対象者へタイミングを見計らった受診勧奨が行えるようになりました。さらに、社内報等を通じて、がん検診の重要性や、現在の受診率等を公表する等、啓発活動にも、より一層の工夫を凝らしていきたいと考えています。

早期発見のために、腫瘍マーカーを導入

画像:面談風景
▲「腫瘍マーカー導入に効果を感じている」と話す塚本理事

平成24年度から、「腫瘍マーカー(40歳以上)」を導入しました。これは、早期発見・早期治療を目指して、40歳以上には定期健診時の血液検査と合わせて、実施しています。検査嫌いの医師も多く、なかなかがん検診を受診してくれない状況を鑑み、定期健診時に同時に実施できる「腫瘍マーカー」を導入しました。導入に当たっては、医療機関等の専門家とよく相談しながら、エビデンスがきちんとあり、医療機関等に勤務する職員にマッチした検査に厳選しました。その結果、男性は、「AFP」、「CA19-9」、「PSA」、女性は、「AFP」、「CA19-9」を実施しています。


平成24年度に実施し、初年度に早速、がんの早期発見に繋がった事例がありました。今までのがん検診受診歴を見ると、決してがん検診を進んで受ける方々ではなかったようです。そのため、腫瘍マーカーのおかげで早期発見できました。もし、医師が進行がんで発見され、残念ながら突然亡くなられたりしたらと考えると、ぞっとします。受け持っていた患者はどうなるのか、担当の診療科は今の状態で回るのか。最悪は、診療科を閉めなければならなくなってしまうことにもなりかねません。
さらに、今後は、腫瘍マーカー導入による費用対効果を検証していきたいと考えています。


生活習慣病では、聖マリア病院が企業の対象者を集めて、保健師から生活習慣改善に関する助言を行い、医師・保健師が介入し、徹底的に生活習慣改善を促したところ、億単位の経済効果が出たという実績があります。がん検診においても、同じような効果が得られると確信しています。

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