健診受診率の向上は、被扶養者への働きかけがポイント
健診事業は、三井物産健康保険組合における保健事業の柱であり、病気の早期発見、予防には、やはり多くの組合員に健診を受診して頂きたいと考えています。
2011年度における人間ドックの受診率は62.1%であり、ここ数年上昇傾向にあります。また、契約健診機関における人間ドック受診者のうち、オプションによる「がん検診」の受診者は、内視鏡による胃がん検診で14.4%、大腸がん検診で1.4%、ヘリカルCTによる肺がん検診で2.2%、脳ドックで3.2%、乳がん・子宮がん検診で84.2%となっています。
被保険者、被扶養者別では、被保険者で70.3%、被扶養者で47.4%となっています。2008年度における同様の受診率は、被保険者で65.1%、被扶養者で41.4%でしたから、2008年度から2011年度にかけて、被保険者で108.1%、被扶養者で110.2%の伸び率を示現しています。とはいえ、被扶養者の健診受診率は、被保険者の健診受診率を20%強も下回っています。
現在、被保険者本人の70%以上が人間ドックを受診しているわけですが、健康保険組合全体として受診率を向上させ、より疾病予防への効果を実現するためには、現在約50%弱である「被扶養者の健診受診率」を向上させていく必要があります。このため、未受診者には個別宛てのお手紙により受診を勧奨する等の諸施策をとってはいるものの、まだまだ、被扶養者の方々の場合、被保険者に比べ健康保険組合との距離が「遠い」のではないかと感じています。そこで、この「距離感」を縮めるために、従来のホームページや広報誌などの媒体を工夫してみることにしました。
ホームページ、広報誌を一工夫
▼リニューアル(2012年9月)後のトップページ
▼春と秋に発行される「けんぽだより」
先ず、ホームページそのものに親近感を感じていただけるように、トップページのデザインを「優しく、可愛らしい」イメージに代え、思わずクリックしていただけるよう趣向を凝らしました。今後は、「必要な時」だけでなく、「興味をもって」見ていただける、いわば「お気に入り」に登録していただけるよう健康情報等コンテンツの充実も図り、「役に立つ」情報の提供に努めていきたいと考えています。尚、デザインについては・・・やはり「女性の感性」が重要です。リニューアルにあたり、健康保険組合の女性職員が厳しく「監修」してくれたお陰で、新しいホームページは順調に閲覧されています。
また、紙媒体での広報誌としては、「けんぽ利用ガイド」を春に、予算決算の状況報告とTOPICのお知らせを主な内容に「けんぽだより」を春と秋に発行しています。こちらも、より「読んでいただき易く」を念頭に、色やデザイン、構成を再検討したいと考えています。