
リコーリース株式会社がピンクリボン運動を開始したのは2004年。リース事業のなかで医療機器を扱っており、その中にはマンモグラフィーが含まれていることや、女性社員の比率が5割近くに達していることがきっかけで、まだピンクリボン運動の知名度がほとんどないころからこの活動を始めました。当初は社員のボランティアによる運営が中心でしたが、今では自発的な参加も多いという同社のがん検診啓発活動について伺いました。

〔2012年5月現在〕
乳がん検診受診率82.8%に
2012年5月、リコーリース全社の2011年度乳がん検診受診率は、82.8%(約83%)であることが分かりました。
対象者は、リコー三愛健康保険組合被保険者本人の30歳以上の女性245人。そのうち203人が受診していたもの。2009年度以降、リコーリース社員の受診率は20%台から70%以上に急上昇していますが、この数字は、OECD(経済開発協力機構)のデータによると、オランダ、英国並の高い比率です。
リコーリースでは、30歳以上の女性には乳がん検診と子宮頸がん検診について、健保組合から7000円までの補助が出ますが、受診そのものは自分で機会を作り、受診の申し込みをする必要があります。特に30歳から34歳については、社内の定期健診でも、検査対象ではありません。そのため、受診したい人は社外の検査機関へ出向き、受診する必要があります。そのための時間は自己都合による休暇扱いでした。
35歳以上のミニドック、40歳以上の人間ドックでも、乳がんや子宮頸がんという婦人科のがん検診を受けられる検査機関へ行かなければなりませんでした。 こうしたことから、7000円までという比較的高額な補助があったにも関わらず、受診率が伸びませんでした。
しかし、リコーリースでは2009年度以降本社内でこれら検診を実施することによって、わざわざ検査機関に出向く手間を省くとともに、希望者の受診時間割を作ることによって、職場を離れる時間を最小限に抑える工夫も施しました。本社以外の事業所では、婦人科検診受診のための外出は業務扱いとなり、しかも社員同士も協力し合い、検診を受けやすい雰囲気ができています。
これらの工夫によって、2011年度には、全社で82.8%という、高い成果を達成することができたものです。
対象者は、リコー三愛健康保険組合被保険者本人の30歳以上の女性245人。そのうち203人が受診していたもの。2009年度以降、リコーリース社員の受診率は20%台から70%以上に急上昇していますが、この数字は、OECD(経済開発協力機構)のデータによると、オランダ、英国並の高い比率です。
リコーリースでは、30歳以上の女性には乳がん検診と子宮頸がん検診について、健保組合から7000円までの補助が出ますが、受診そのものは自分で機会を作り、受診の申し込みをする必要があります。特に30歳から34歳については、社内の定期健診でも、検査対象ではありません。そのため、受診したい人は社外の検査機関へ出向き、受診する必要があります。そのための時間は自己都合による休暇扱いでした。
35歳以上のミニドック、40歳以上の人間ドックでも、乳がんや子宮頸がんという婦人科のがん検診を受けられる検査機関へ行かなければなりませんでした。 こうしたことから、7000円までという比較的高額な補助があったにも関わらず、受診率が伸びませんでした。
しかし、リコーリースでは2009年度以降本社内でこれら検診を実施することによって、わざわざ検査機関に出向く手間を省くとともに、希望者の受診時間割を作ることによって、職場を離れる時間を最小限に抑える工夫も施しました。本社以外の事業所では、婦人科検診受診のための外出は業務扱いとなり、しかも社員同士も協力し合い、検診を受けやすい雰囲気ができています。
これらの工夫によって、2011年度には、全社で82.8%という、高い成果を達成することができたものです。

