ヘルスケア業界一筋に100年以上の歴史を刻んできたBD(べクトン・ディッキンソン)社。日本においては1971年から事業をスタートし、手術用機器、糖尿病ケア製品、検査薬などを医療現場に提供しています。2009年から子宮頸(けい)がんの細胞診検査システムを販売し、啓発活動も積極的に行う医療関連企業を取材しました。
検査システム販売が契機となり、子宮頸がんの啓発を強化
当社は2009年から子宮頸がんの細胞診検査システムを販売していて、ごく自然な流れから子宮頸がん啓発に取り組んでいます。社外的な活動では、昨年、プレス・メディアを対象にした子宮頸がんと検査についてのトレーニングを実施しました。専門医によるレクチャーに加えて、顕微鏡を使った模擬細胞診の体験をプログラム。急速に関心が高まる子宮頸がんですが、その時点ではまだメディアの人も良く知らない状況だったので、理解を深めていただく絶好の機会になったと思います。このイベントにはメディアを通じて一般の人に子宮頸がんを広く知ってもらおうという狙いがありました。
また子宮頸がん啓発に注力するNPO団体や企業のツールの作成に協力し、啓発ポスターを大学構内に掲示したり、小冊子を直接手渡したりする草の根的な活動も行っています。まさか自分が「がん」になると思っていない20代の人に正しい知識を持ってもらい、一人でも多くの人が予防と検診のアクションを起こしてほしいと考えて、ダイレクトなアプローチも積極的に推進しているところです。
また子宮頸がん啓発に注力するNPO団体や企業のツールの作成に協力し、啓発ポスターを大学構内に掲示したり、小冊子を直接手渡したりする草の根的な活動も行っています。まさか自分が「がん」になると思っていない20代の人に正しい知識を持ってもらい、一人でも多くの人が予防と検診のアクションを起こしてほしいと考えて、ダイレクトなアプローチも積極的に推進しているところです。
▲細胞診と子宮頸がん啓発イベントの風景
自らの知識不足に気付いて起こしたアクション
▲啓発のための小冊子
前述したように社外に向けた啓発活動を精力的に行っている当社ですが、実は私たち自身がこの病気を良く知らないという事実に気付きました。もちろん細胞診システムにかかわっている開発・営業などの社員は確かな知識を持っていますが、製品に直接タッチしないスタッフの大半は知識に自信がなくて「自分も子宮頸がんについて知りたい」という要望が多数あがってきたのです。社内啓発の必要性を強く感じることになり、つい先日ですが社内勉強会を実施しました。
勉強会には社員50人が参加。勉強会を告知するメールにアンケートを付けて子宮頸がんへの理解度を測ったところ、正しい知識を持っていた人はやはり50%弱に過ぎませんでした。勉強会では専門医による「子宮頸がんとは…」に始まり、20・30代の罹患(りかん)と死亡率が高くなっていることや、検査の重要性について講義を行い、会場には検査関連製品や資料も展示。勉強会が終わった後で再度行ったアンケートでは、ほとんどの人が正しい理解を示し、ホッとすると同時に勉強会をやって本当に良かったと思いました。
勉強会には社員50人が参加。勉強会を告知するメールにアンケートを付けて子宮頸がんへの理解度を測ったところ、正しい知識を持っていた人はやはり50%弱に過ぎませんでした。勉強会では専門医による「子宮頸がんとは…」に始まり、20・30代の罹患(りかん)と死亡率が高くなっていることや、検査の重要性について講義を行い、会場には検査関連製品や資料も展示。勉強会が終わった後で再度行ったアンケートでは、ほとんどの人が正しい理解を示し、ホッとすると同時に勉強会をやって本当に良かったと思いました。