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【JUKI健康保険組合】「郵送がん検診」や職場・自宅に近いドックとの提携

工業用・家庭用ミシン、チップマウンタの製造を手掛けるJUKI株式会社の社員を対象とし、保険給付と保健事業を行っているのが、JUKI健康保険組合です。約20年前から郵送がん検診などをはじめとするがん検診の充実にいち早く取り組んできましたが、「受診率がアップしない」という悩みを抱えていました。そんな中で出会ったのが、「がん対策推進企業アクション」だったといいます。これまでの取り組みと、「がん対策推進企業アクション」への期待についてお話を伺いました。

「人が真ん中」の企業風土に始まったがん検診の取り組み

JUKIの企業理念の中に、「人々のしあわせを実現し、社会に貢献する」という一文があります。「人を大事にする」という基本理念があり、従業員の疾病予防、健康維持については創業時から重要課題として取り組んできました。中でも検診を重視しており、郵送検診は20年以上前から、また、人間ドック・婦人科検診の補助(利用料金の8割補助)、胃部X線検査(無料)も10年以上前から実施しています。

郵送がん検診は、年1回(無料)、30歳以上の加入者の方を対象に実施している「郵送による検診」。大腸・肺・子宮頸がん検診が20歳以上、前立腺がん検診は、45歳以上が対象です。検便や血液などを自宅で採取し、手軽に検査が受けられる簡便性が利用者に好評を得ています。かなり以前から取り組んでいますが、受診率は横ばい状態が続いています。
画像:郵送がん検診
▲郵送がん検診は、20年以上前から実施しています

受診率100%早期達成への解決策を模索

画像:JUKI健康保険組合のホームページ
▲ホームページを活用し、検診や健康に関する情報発信を行っています
がん検診の受診率については、胃が55%、肺は100%に近い数字となっていますが、大腸は32%、婦人科(子宮頸[けい]がん、乳がんなど)が36%と相対的に低い数値となっています。「郵送がん検診」は大腸、喀痰(かったん)、子宮、前立腺などの検査が受けられますが、受診率はそれぞれ10数%〜20%にとどまっているのが現状です。しかし、こうした検査で早期のがんが発見されるケースが多々あり、受診率のアップは重要課題と考えています。

現在、東京・多摩市の本社と栃木県の大田原工場で、人間ドック29箇所、脳ドック12箇所と契約し、自分の行きやすい場所で受診できる体制がありますが、それでも実際に行動を促すまでには至っていません。「受診率を向上させる方法がないものか」と悩んでいたところ、他健保組合との情報交換の場を通して「がん対策推進企業アクション」の活動を知りました。「こういう場なら、いいアイデアが聞けるのではないか」、そんな期待もあって参加を決めたのです。
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