株式会社ツムラ｜パートナー企業・団体の取り組み｜パートナー企業・団体

健康増進を目的に立ちあげた「健康推進センター」

がん検診による早期発見も大切ですが、がんにかからないことはさらに重要です。社員の健康づくりにも注力しています。3年ほど前に、健康推進センターが設置されたのはその現れです。社員の健康づくりを推し進める当センターの目標は、■健康保持増進　　■職場のストレス低減　　■メンタル不全者の職場復帰後の再発防止　■ワークライフバランスの実現（介護・次世代育成支援対策推進）などであり、具体的には、セルフケアの促進、健康啓発活動として健康講座の開催などを行っております。
また、費用の会社負担によるインフルエンザ予防接種の実施なども行っております。

健康講座は上期と下期の2回行っています。内容としては、メタボ予防やメンタルヘルスに関するものが中心です。そのほか、歯科衛生士さんに来ていただいて、虫歯予防についても講義していただきました。下期は産業医によるメンタルヘルスの講演を予定しています。健康講座は2007年から開始しており、過去にもメタボリック症候群や動脈硬化などをテーマに、健康に関する啓発を行ってきました。この取り組みは、今後も続けていきます。

▲年2回行われる健康講座は、健康づくりやメンタルヘルスケアに関する内容

術後ケアに効果のある漢方の情報を発信したい

▲手術後のケアの部分で漢方が役立っていると語る中島氏

がん検診の啓発は、がん対策推進企業アクション参加時にいただいた『がん検診のススメ』の配布を皮切りに開始しました。当社にはすでにがんの知識を持っている社員が多いのですが、事務職の社員などにはそれほど詳しくない人もいます。そういった社員には非常に有効だったようで、家に持ち帰って家族にも読ませたという人もいました。まだ小さな一歩を踏み出したばかりですが、がん対策推進企業アクションの参加企業の取り組みを参考にしつつ、啓発の機会を増やしていきたいと思います。

社内向けの啓発を開始したところなので、社外への発信にはまだ時間がかかるでしょう。しかし、当社が扱う漢方製剤は、がん化学療法に伴う副作用を軽減させることが期待できるなど、術後のケアでも役立っています。がんそのものを治療するわけではありませんが、がん治療をされている患者さんのQOL（Quality Of Life：生活の質）を高めることに役立つと考えられます。がん患者さんの治療に係わる医師への情報提供で貢献していければうれしいです。

株式会社ツムラ　会社概要

■創業	1893年4月10日
■設立	1936年4月25日
■代表取締役社長	芳井順一
■資本金	194億8700万円（2010年3月31日現在）
■売上高	909億3300万円（2010年3月期　※連結）
■社員数	2702名（2010年3月31日現在　※連結）
■本社所在地	東京都港区赤坂2-17-11

■事業内容
医薬品（漢方製剤、生薬製剤ほか）の製造販売。医療用漢方製剤129処方を中心に、医療に貢献。生薬・漢方研究の成果は、学会発表や論文投稿されるなど、評価が高まっている。「漢方医学の確立」や、西洋薬で治療が難しい疾患の中で漢方薬が特異的に効果を発揮する疾患に対して、科学的根拠となる研究データを集積する「漢方の育薬」に取組んでいる。