日常生活のすぐそばにある製品が良く知られている大塚製薬。実は売り上げの約70%を医薬品関連事業、約30%を消費社関連(健康食品)が占める研究開発型製薬企業です。医療分野は循環器、消化器、中枢の治療薬をはじめ、胃炎・胃潰瘍の原因とされるピロリ菌の検査薬などを開発・製造・販売している同社は、「がん」と「中枢」分野の医薬品の開発に注力していて、社員も医療と健康にハイレベルな知識を持っています。そんな大塚製薬で、どのような健康増進対策が行われているか取材しました。
自分たちが健康であることがビジネスの大前提
大塚製薬は「健康に貢献する革新的な製品を創出する」ことを目指し事業展開していますので、必然的に「健康」への意識は高く、さまざまな取り組みを各方面に向けて展開しています。社内向けの一例を紹介すると社員のメタボ対策としてウェルネスプログラムを実施。プログラムは体力テストや血液検査による診断から始まり、個々人に合ったメニューを作成した後、トレーナーによる食事相談や運動指導へ移行する内容です。メニューの基本は「運動と食事コントロール」と比較的かんたんなもの。
自宅で継続できるプログラムが結果に結びつき、メタボ基準値に達した約660人の体重を総量で約2トン減らす成果を上げました。メタボ対策ではそのほか40歳未満の対象者が、提携スポーツジムのプログラムに参加する際の費用負担を行っています。医薬品や、ポカリスエットやカロリーメイトなどニュートラシューティカルズと呼んでいる健康関連製品を扱っているので「自分たちが健康でなければ説得力もない」とスタートした施策ですが、これをきっかけとしてスポーツジムに通い始めた社員が多数いるようです。
自宅で継続できるプログラムが結果に結びつき、メタボ基準値に達した約660人の体重を総量で約2トン減らす成果を上げました。メタボ対策ではそのほか40歳未満の対象者が、提携スポーツジムのプログラムに参加する際の費用負担を行っています。医薬品や、ポカリスエットやカロリーメイトなどニュートラシューティカルズと呼んでいる健康関連製品を扱っているので「自分たちが健康でなければ説得力もない」とスタートした施策ですが、これをきっかけとしてスポーツジムに通い始めた社員が多数いるようです。
▲メタボの営業がダイエット製品をPRしても説得力に欠けますよね/田中さん
心と体が健やかであってこそ、業務効率も上がる
▲ポカリスカッシュ特別版 クリスマッスル2009
ストレス解消ボクシング
ストレス解消ボクシング
社員に運動機会を提供し同時に業務効率も向上させようという狙いで行っている「ポカリフレッシュ」も好評です。これは週1回開催しているオフィスにおけるリフレッシュ体操。トレーナーが事業所を巡回し約8分の運動を指導します。前回は肩のストレッチだったので今回は脳の体操というふうに毎回テーマが変わるので、マンネリ化することがありません。東京本部からスタートして大阪・徳島に拡大した施策ですが、本部の会議などでたまたま機会に接した支社の人間から「うちでもやりたい」という要望があるため、ビデオによる全国展開も検討したいと思っています。
また、近年、大きな問題になっているメンタルヘルスについてもいち早く取り組みをスタートさせています。会社に知られることなくカウンセリングが受けられるよう、外部機関と提携して電話相談窓口を設置。また社内においても産業医、産業カウンセラーなどを常勤させた健康管理支援室を設けて、各種相談に対応しています。特に重篤な場合は別としてプライバシーが保護される仕組みになっていますし、費用も原則的に無料です。この分野は今後も注力が必要で、予防対策までしっかりカバーしたいと考えています。
また、近年、大きな問題になっているメンタルヘルスについてもいち早く取り組みをスタートさせています。会社に知られることなくカウンセリングが受けられるよう、外部機関と提携して電話相談窓口を設置。また社内においても産業医、産業カウンセラーなどを常勤させた健康管理支援室を設けて、各種相談に対応しています。特に重篤な場合は別としてプライバシーが保護される仕組みになっていますし、費用も原則的に無料です。この分野は今後も注力が必要で、予防対策までしっかりカバーしたいと考えています。