「たのしいさわぎをおこしたい。」を合言葉に、これまでいくつもの新しいムーブメントを生み出してきた株式会社サニーサイドアップ。がん検診の重要性も、他社とは一味違う切り口で世の中に発信しているようです。今回は常務取締役の松本さんに、がんと向き合ったアスリートの活動や社内のがん検診の課題について伺いました。
はじまりは余命宣告を受けたアスリートの想いから
アスリートの輝きを少しでも増やしたいと始めたマネジメントビジネス。開始後2番目に契約してくれたのがプロウィンドサーファーの飯島夏樹です。ハワイ在住の彼は「夏の南の島でいつも輝いている人」のようなイメージ。ですから2004年に彼ががんの余命宣告を受けたことを知った時は、社内にかなりの動揺が走りました。そして本人もがんをきっかけにいろんな本を読んだそうですが、正直心が癒されるようなものはなかった。それなら同じ痛みを持つ人のために自分が書こう、と彼が書きあげた作品が処女小説である『天国で君に逢えたら』(新潮社刊)だったんです。
今となっては累計40万部を超え、映画やドラマにもなった話題作として多くの方に知られていますが、最初は彼が書きあげた作品を本にできるかどうかも分かりませんでした。でも「病に伏していても家族のために仕事をしたい」という彼の気持ちをくみ取って、弊社でその原稿を買い取ったんです。作品を多くの人に伝えるのが私たちの役目だと。思えばこれが弊社のがんについてや、生きることの意味を伝える最初の仕事だったのかもしれません。
今となっては累計40万部を超え、映画やドラマにもなった話題作として多くの方に知られていますが、最初は彼が書きあげた作品を本にできるかどうかも分かりませんでした。でも「病に伏していても家族のために仕事をしたい」という彼の気持ちをくみ取って、弊社でその原稿を買い取ったんです。作品を多くの人に伝えるのが私たちの役目だと。思えばこれが弊社のがんについてや、生きることの意味を伝える最初の仕事だったのかもしれません。
▲プロウィンドサーファー飯島夏樹氏が残した数々の話題作
作品の映画化・ドラマ化はPR会社としての使命
▲マネージャーとして飯島氏を15年以上みつめてきた常務取締役の松本さん
彼は「がんの恐ろしさを伝えるのではなく、最後まで何のために生きるのかを伝えたい。読み終わった後に爽やかで前向きな気持ちになれるような作品にしたい」と語っていました。その想いを伝えるために、作品をベストセラーにすることや映画化・ドラマ化することが私たちの仕事。幸い、出版社や多くの方々の力添えもあり『天国で君に逢えたら』(新潮社刊)はヒットし、映画やドラマといった映像作品で書籍と出会わなかった方々にも飯島の想いを伝えることもできました。
飯島夏樹の作品や生き方は、決して暗く重いものではありません。がんの話だからと構える必要はなく、スッと心に入ってきます。これが多くの方の共感を得た理由なのではないでしょうか。社内だけでなく、作品を世に出すために力を貸してくださった方、そして作品を手に取ってくださった多くの方に、がんについて考える機会を与えることができました。直接的ではないけれども、これが弊社流のがん検診啓蒙活動なのだと思います。
飯島夏樹の作品や生き方は、決して暗く重いものではありません。がんの話だからと構える必要はなく、スッと心に入ってきます。これが多くの方の共感を得た理由なのではないでしょうか。社内だけでなく、作品を世に出すために力を貸してくださった方、そして作品を手に取ってくださった多くの方に、がんについて考える機会を与えることができました。直接的ではないけれども、これが弊社流のがん検診啓蒙活動なのだと思います。