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イベントレポート

2016/05/24 開催
「日本生命新入社員向けセミナー」を開催しました。

2016年5月24日(火)11時より、推進パートナーの日本生命会議室において、入社1年~3年の女性社員を対象に、アドバイザリーボード議長の中川先生より「企業におけるがん対策の重要性」についてご講演いただきました。
講演中の中川恵一先生
▲講演中の中川恵一先生
「日本は世界一のがん大国」
冒頭、女性は2人に1人が、男性は3人に2人ががんになるという日本のがんの現状、日本は世界一のがん大国であることを説明されました。
諸外国に比べ日本は高齢化のスピードが早く、急激にがんが増えた要因でもあり、また、昭和35年頃の日本のがんは胃がんが6割だったが、冷蔵庫の普及により胃がんが減り、食の欧米化によって乳がん、前立腺がんが増えてきているのが現状であると説明されました。
遺伝的な要因でがんになるのは5%で生活習慣が影響することが大きく、たばこががんの原因の1/3、1/3は生活習慣、残り1/3は運であるが、タバコは全てのがんを増やすということ、お酒は顔が赤くなる人は飲酒をなるべく避けたほうがいいという説明があると、聴講者は驚きの表情を見せていました。
「早期発見が重要」
がんは不治の病ではなく、早期発見して早期治療をすることが重要であるにもかかわらず、日本はがん検診の受診率は諸外国に比べても低く、がんについて知ってもらうことがとても重要なので、皆さんも勉強して多くの方に伝えて欲しいと訴えられました。

乳がんについては1センチにならないとがんと診断することは難しく、2センチ以下を早期乳がんと呼んでおり、1センチから2センチの大きさになる期間は2年間、その期間に検診で見つけることが重要で、乳がんについては自己検診ができるのでぜひ習慣にしてほしいと説明しました。

「職場でのがん対策が急務」
男女の年代別罹患率をみると、女性は若いころから高く、30代では男性の2.6倍であり、乳がんは40代後半に、子宮頸がんは30代前半にピークをむかえ、働き盛りでは女性の罹患率が高く、定年延長によって職域において男性の患者が増えることが想定されています。
会社員の死亡原因の約50%が「がん」であり、がんになった場合、自営業者の13%が廃業、勤務者の34%が離職している現状からも、今後は会社でのがん対策が急務であることをお話しされました。
会場の様子
▲会場の様子
「がん教育がスタート」
2017年4月から全国の学校でがん教育が始まり、子どもは学校でがんについて学ぶが、大人は学校で教わってきていないため、がん教育の世代間格差が広がるため、その格差を埋めるために職場でのがん教育が重要であることを重ねて説明されました。
聴講者の皆さんは、人の命にかかわる仕事をされているので使命を持って仕事をしていただき、タバコは吸わないなどがんにならないような生活をすること、がんになっても早期発見できるように検診の重要性を伝えていただきたい、と話されました。
がんは「少しの知識と行動で命を救えることができる」ことを最後に伝えて講演を締めくくりました。
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