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イベントレポート

2015/09/25
「平成27年度がん検診50%推進全国大会」を開催しました

厚生労働省、がん対策推進企業アクション主催、日本対がん協会共催「平成27年度 がん検診50%推進全国大会」を9月25日、東京都・アキバ・スクエアにて開催しました。140名の方にご参加いただきました。トークセッションでは作家の林真理子さんをお招きし、中川恵一先生とがん検診、がん対策の重要性についてお話いただきました。
開催概要はこちらをご覧ください。
開会挨拶
厚生労働省 健康局長 新村和哉より開催挨拶とがん検診50%キャンペーンについての説明を行いました。
「がん対策推進基本計画の個別目標である「がん検診受診率50%」に向け、国と企業、自治体などが協力して毎年10月1日から31日までの1か月間を、「がん検診キャンペーン月間」として啓発活動を行っている。「がん検診50%推進全国大会」は、その一環として厚生労働省などが「がん」に関する正しい知識や、がん検診の重要性を啓発するために行っているイベントであり、「がん検診を全く受けたことのない方や、継続的に受けていない方にとって、この大会がこれからがん検診を受け続けるきっかけになれば幸いです」と話されました。
厚生労働省 健康局長 新村和哉
▲厚生労働省 健康局長 新村和哉
がん対策推進企業表彰
「平成27年度 がん対策推進企業表彰式」は、「厚生労働大臣賞」とがん対策推進パートナー賞(「検診部門」、「就労部門」、「がんの情報提供部門」)を創設し、がん対策に積極的に取り組んでいるパートナー企業・団体を表彰するというものです。今回は以下5つの企業が受賞することとなりました。
厚生労働大臣賞
株式会社ワコールホールディングス
がん対策推進企業パートナー賞
検診部門 株式会社古川
検診部門 リコー三愛グループ健康保険組合
就労部門 株式会社アシックス
がんの情報提供部門 アフラック
【受賞企業からのコメント】
厚生労働大臣賞 株式会社ワコールホールディングス
ワコールではお客様の多くが女性、商品がブラジャーといったこともあり、がん対策の第一ターゲットは乳がん。乳がんで乳房の摘出をされてしまった方のケアが始まったのは1974年。長い歴史の中で、乳がん以外のがんについても積極的・真面目に取り組まなければとならないという風土も出来上がってきた。 会社と健保組合、労働組合が一体となった健康経営という活動が始まるため、このような賞に恥じないような有意義な活動を続けていきたい。
株式会社ワコールホールディングス
▲株式会社ワコールホールディングス
がん対策推進企業パートナー賞
検診部門 株式会社古川
100人にも満たない小さな会社だからこそ、社員一人の存在が大きい。また、配偶者が病気になった時の損失もとても大きい。その為わが社では全社員とその配偶者の検診を会社負担でうけさせてきた。中小企業こそ財産は人材しかない。これからも積極的に投資していき検診受診率を上げていきたい。
株式会社古川
▲株式会社古川
検診部門 リコー三愛グループ健康保険組合
3年前に事業主と健康保険組合が検診の内容を見直そうということで、がんの早期発見・撲滅をめざした健康診断に内容を変更した。蓄積したデータをそれぞれの産業医スタッフや健康保険組合の保健師が見ることができるようにし、社員の健康管理を行っている。これからより一層、社員とその家族の健康診断の中身を充実させていこうと思う。
リコー三愛グループ健康保険組合
▲リコー三愛グループ健康保険組合
就労部門 株式会社アシックス
社員に身近な存在であることを健康管理に携わる看護師たちが心がけており、日々の健康相談の中でがん対策が出来るようにコツコツと活動してきた。益々社員の健康を目指してこれからも活動していきたい。
株式会社アシックス
▲株式会社アシックス
がんの情報提供部門 アフラック
創業当時から様々な形の情報発信に取り組んできた。今回の受賞を機に、また気持ちも新たに全社を挙げてがんに関する情報発信を皆様に行っていきたい。
アフラック
▲アフラック
お笑いミニライブ
お笑い芸人であり、子宮頸がん経験者である鈴木奈都さんによるお笑いミニライブを開催。最初に鈴木さんの経験を伺いました。
区からの無料検診でたまたま発見された子宮頸がん。その後3か月ごとの検診を1年ほど続け、高度異形成と診断されて円錐切除をおこなった。がんになるのは「まだ先だ」と思っていたが、検診での子宮頸がん発見をきっかけに、周囲に検診に行くことを勧めているという。とにかく検診に行って早期発見・治療をすることが大切です。 その後のお笑いライブでは会場を和ませ、「がんというのは平等にやってくる。自分だけはないだろうと考えず、必ず検診に行き、周りの人にも勧めて欲しい」と検診の大切さを呼びかけた。
鈴木奈都さん
▲鈴木奈都さん
「がんに関するミニ講座」
東京大学医学部附属病院放射線科准教授、「がん対策推進企業アクション」アドバイザリーボード議長の中川恵一先生が講演を行いました。
中川先生は、今年5月に大腸がんで亡くなった俳優の今井雅之さん、昨日乳がんのため右乳房を全摘出されたタレントの北斗晶さん、本日(9月25日)胆管がんのため亡くなった女優の川島なお美さんなどのお話を交えながら話を進めた。日本は世界一のがん大国。2人に1人ががんになるというのは、いまや男性ではなく女性の話。男性はおそらく3人に2人という推計となるだろう。日本でがんで亡くなる方が増えている原因の一つは、やはり検診受診率の低さであるという現状を説明。がんで死なないためにはがんにならないこと、そのために大切なのが生活習慣プラス検診。「日本では会社の中でのがん検診が非常に大切」と話す中川先生。「がんという病気を知ることにより、ご自身とご家族の命を守ると共に、生きることの大切さに気付いていただけるような活動が、今後は大切になっていくだろう。」と締めくくった。
中川恵一先生
▲中川恵一先生
トークセッション
最後に、作家の林真理子さんをお招きして中川先生とのトークセッションを実施し、がん検診の重要性についてお話しいただきました。
「北斗晶さんの話をきいてショックを受けた。検診を受けていれば大丈夫と思っている人はたくさんいるだろう」と林真理子さん。乳がんに関しては、普段から自分の乳房の形を把握することが大切だと中川先生が説明。 「お酒を全く飲まない人、たばこを吸わない人ががんになるのは何故なのか」という林さんの質問に、お酒やたばこのような生活習慣はあくまでもがんのリスクを高めるものであり、人間のからだというのは何があってもおかしくないようなもの、だからこそ「定期的ながん検診が大切」と中川先生は強調した。年に一度、夫婦で人間ドック受診をされている林さんだが、「中川先生とお話しして、がん検診をしっかりと受けようと肝に銘じた」と話された。
林真理子さん
▲トークセッション
▲林真理子さん
トークショー終了後、会場では全国社会保険労務士会連合会の協力により2人の社会保険労務士による相談が行われた。
社会保険労務士による相談コーナー
▲社会保険労務士による相談コーナー
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