2010/03/05
推進パートナー会議開催 パートナー企業31社61人が参加
「検診受診率アップ」について活発に意見交換
がん検診企業アクションの推進パートナー企業が一堂に会した「推進パートナー会議」が2月23日、東京都港区の株式会社電通本社で行われ、推進パートナー企業(2月末現在、56社)の半数を超える31社から担当者ら61人が参加しました。
がん検診企業アクションの推進パートナー企業が一堂に会した「推進パートナー会議」が2月23日、東京都港区の株式会社電通本社で行われ、推進パートナー企業(2月末現在、56社)の半数を超える31社から担当者ら61人が参加しました。
グループディスカッションで盛り上がる
このフォーラムは「推進パートナーとして登録したが、何から始めたらいいのか分からない」「どうすれば社内のがん検診率を上げられるのか」といったパートナー企業の疑問解消や、今後のがん検診企業アクションの方向性、具体的な取り組みを話し合う場として開かれたもので、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の近咲子氏が司会進行を務め、グループディスカッションなどが行われました。
参加者は今回、初めて会う人同士ということもあって、前半はやや硬さが見られたものの、近氏の巧みな進行もあって、時間の経過とともに意見が活発に出るようになっていきました。さらに終盤には「異業種企業がせっかく集まる機会ができたのだから、今後も何か一緒にやっていってもいいのでは」といった意見も出るなど打ち解けた雰囲気となり盛り上がりました。
このフォーラムは「推進パートナーとして登録したが、何から始めたらいいのか分からない」「どうすれば社内のがん検診率を上げられるのか」といったパートナー企業の疑問解消や、今後のがん検診企業アクションの方向性、具体的な取り組みを話し合う場として開かれたもので、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の近咲子氏が司会進行を務め、グループディスカッションなどが行われました。
参加者は今回、初めて会う人同士ということもあって、前半はやや硬さが見られたものの、近氏の巧みな進行もあって、時間の経過とともに意見が活発に出るようになっていきました。さらに終盤には「異業種企業がせっかく集まる機会ができたのだから、今後も何か一緒にやっていってもいいのでは」といった意見も出るなど打ち解けた雰囲気となり盛り上がりました。
▲司会進行の近氏。テンポのいいトークで、会場を盛り上げました | ▲自社の取り組み、現状について、情報共有が行われました |
東大の中川准教授が講演
会議途中の講演会では、東京大学医学部附属病院放射線科准教授の中川恵一氏が、「がん検診」をテーマに講演しました。「がんになる理由」「高齢化が進む中で、日本人の二人に一人ががんになり、三人に一人ががんで亡くなっている状況」などについて解説。検診受診率50%という目標を掲げながら20%にとどまっている日本の現状と、80%という高い受診率の欧米をはじめとした海外とを比較し、「日本はがん対策後進国であり、受診率の向上が不可欠」との考えを示しました。さらに、「がんが早期に発見された場合、完治する可能性が高く、そのためには検診、早期治療が大事です。また、企業にとっても人的損失を回避でき、経営基盤の安定確保の面からも無縁な話ではなく、この活動の意義は大きい」と語りがん検診企業アクションの重要性と意義を強調しました。
会議途中の講演会では、東京大学医学部附属病院放射線科准教授の中川恵一氏が、「がん検診」をテーマに講演しました。「がんになる理由」「高齢化が進む中で、日本人の二人に一人ががんになり、三人に一人ががんで亡くなっている状況」などについて解説。検診受診率50%という目標を掲げながら20%にとどまっている日本の現状と、80%という高い受診率の欧米をはじめとした海外とを比較し、「日本はがん対策後進国であり、受診率の向上が不可欠」との考えを示しました。さらに、「がんが早期に発見された場合、完治する可能性が高く、そのためには検診、早期治療が大事です。また、企業にとっても人的損失を回避でき、経営基盤の安定確保の面からも無縁な話ではなく、この活動の意義は大きい」と語りがん検診企業アクションの重要性と意義を強調しました。
▲中川准教授による講演会。がん検診の重要性を強調しました | ▲今日の気分をイメージで表すとこんな感じ。自己紹介のワンシーン |
現状把握から、具体的な行動へ
最初の目的は「参加メンバーと仲良くなること」。まず、行われた自己紹介は直感で選んだ写真の選定理由を述べるもので、和やかな雰囲気の中でスタート。さらに、「自社と他社の状況を理解すること」「『企業アクション』として共に進むべき道を探ること」をテーマに、5~6名のチームとなりテーブルごとで話し合いました。
冒頭、司会進行の近氏は、「2012年3月までに全国でがん検診の受診率を50%に上げる」という目標に向かって具体的に何をすべきか、「現状把握」「目標設定」等の課題を設定。具体的には、「SMART」(S:Specific具体的、M:Measurable測定可能、A:Action-oriented 行動を促す、R:Realistic 現実的、T:Timely タイムリー)の手法に沿って、指標づくり、現状認識、目標設定、アクションプランづくりを進めていくことを説明しました。
最初の目的は「参加メンバーと仲良くなること」。まず、行われた自己紹介は直感で選んだ写真の選定理由を述べるもので、和やかな雰囲気の中でスタート。さらに、「自社と他社の状況を理解すること」「『企業アクション』として共に進むべき道を探ること」をテーマに、5~6名のチームとなりテーブルごとで話し合いました。
冒頭、司会進行の近氏は、「2012年3月までに全国でがん検診の受診率を50%に上げる」という目標に向かって具体的に何をすべきか、「現状把握」「目標設定」等の課題を設定。具体的には、「SMART」(S:Specific具体的、M:Measurable測定可能、A:Action-oriented 行動を促す、R:Realistic 現実的、T:Timely タイムリー)の手法に沿って、指標づくり、現状認識、目標設定、アクションプランづくりを進めていくことを説明しました。
▲まずはチーム名の作成から。意見を出し合い、一つにまとめます | ▲グループごとに、指標、現状、目標、アクションプランを決めました |
社内・社外でできるプランを検討
グループディスカッションでは、「どの会社でもできることは何か」「具体的に行動できることは何か」について深堀りを行い、「社内」「社外」それぞれのプランを検討。最後は各チームから意見が発表され、最終的には参加者全員の挙手により、上位の意見を選びました。
その結果、「社内でできること」の一位は、「イントラネット、調査結果、がん検診小冊子を活用した情報提供の回数アップ」、二位は「法定検診にセットで組み込む検診体制の強化」、三位は「社員に検診受診有無のアンケートを行い、受診率が把握できる体制づくり」。一方、「社外に対してできること」の一位は「グループ企業への情報発信」、二位「がん検診企業アクション活動のPR」、三位「世の中への情報発信」と「推進パートナーの企業数アップ」が同数で続きました。この結果について、近氏は「上位だから良い、下位だから悪いということではなく、少数派、ユニークな意見も大事にしたい」とコメントし、締めくくりました。
ディスカッション終了後、参加者からは「今日の話を持ち帰って経営サイドに伝えたい」「継続した活動にしていきたい」といった意見が相次ぎました。がん検診の受診率をアップしていくためには、企業サイドの意識の高まりが不可欠なだけに、こうした推進パートナー企業の意見交換を行う機会が今後も重要になっていきそうです。
グループディスカッションでは、「どの会社でもできることは何か」「具体的に行動できることは何か」について深堀りを行い、「社内」「社外」それぞれのプランを検討。最後は各チームから意見が発表され、最終的には参加者全員の挙手により、上位の意見を選びました。
その結果、「社内でできること」の一位は、「イントラネット、調査結果、がん検診小冊子を活用した情報提供の回数アップ」、二位は「法定検診にセットで組み込む検診体制の強化」、三位は「社員に検診受診有無のアンケートを行い、受診率が把握できる体制づくり」。一方、「社外に対してできること」の一位は「グループ企業への情報発信」、二位「がん検診企業アクション活動のPR」、三位「世の中への情報発信」と「推進パートナーの企業数アップ」が同数で続きました。この結果について、近氏は「上位だから良い、下位だから悪いということではなく、少数派、ユニークな意見も大事にしたい」とコメントし、締めくくりました。
ディスカッション終了後、参加者からは「今日の話を持ち帰って経営サイドに伝えたい」「継続した活動にしていきたい」といった意見が相次ぎました。がん検診の受診率をアップしていくためには、企業サイドの意識の高まりが不可欠なだけに、こうした推進パートナー企業の意見交換を行う機会が今後も重要になっていきそうです。
▲チームで発表会。個性あふれる意見が出されました | ▲一人一票の挙手で、この日一番のアイデアを決定 |