コンソノート 企業のがん対策事例集 コンソノート 企業のがん対策事例集

パートナー企業・団体コンソノート

保健師が両立支援コーディネーター!
健康に関する情報発信、要精査者への産業医指導やサポートを徹底

SMBC日興証券株式会社

SMBC日興証券株式会社

memo SMBC日興証券株式会社は保健師と人事部が連携し、がん治療を行う社員同士のコミュニティ活動や、情報発信、両立支援に関する取り組みを行っています。

--健康診断の受診率99.9%を実現していますが、がん検診に関しての課題があったそうですね。

定期健康診断に含まれるがん検診もあれば、オプションのがん検診もあり、受診率が伸び悩んでいる検診があることが弊社の課題でした。特に婦人科のがん検診は社員個人で医療機関を予約し受診してもらい、別途健保組合に対し費用補助の手続きをしなければならないこともハードルになっています。

--女性のがん検診の受診率向上のため、どのようなことに取り組まれましたか。

2024年度から、乳がんと子宮頸がん受診勧奨メールを対象の女性社員へ直接配信しています。昨年度は3回実施しており、1回目は受診率が低かった若年層へ送りました。2回目はピンクリボン月間でもある10月頃に全女性社員に向けて配信し、3回目は費用補助の区切りである年度末に入る前、1~2月頃に配信しています。
そのほかに今年度は、乳がん検診対象者にマンモサンデー(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)の取り組みを紹介するメールを送りました。マンモサンデーとは、全国各地の一部医療機関にて日曜日に乳がん検診を受けられるというもので、今年は10月19日が対象日でしたので、事前予約ができるよう対象者には8月に案内しました。
■J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)
https://www.jms-pinkribbon.com/

--そのほかのがん検診についてはいかがでしょうか。

今年度より、大腸がん検診の要精査者に対する産業医指導を始めました。前年度の便潜血検査が陽性にもかかわらず精査未受診かつ、今年度も便潜血検査が陽性だった社員を対象に、受診の必要性や大腸カメラでどういった検査をするのかなど、産業医が直接マンツーマンで説明する機会を設けています。なお、昨年度のデータでは要精査対象者は200名ほどでした。

--がん治療と仕事の両立支援の一環で、がん治療を行う社員同士が交流できるコミュニティ活動を行っていると聞きました。

すでに取り組みをされている企業さんの例を拝見して、弊社でもやってみようと2023年から始めました。就業制限があり両立支援制度を利用している社員に声をかけ、昨年は2回ほどオンラインで対話できる機会を設けました。一方、私たちが把握していなくてもがん治療の経験がある社員もいますので、今年度は社内イントラにて幅広く案内しました。賛同して集まってくれた方や、前年度参加された方などで活動しています。初回は特にテーマを決めずフリートークとして始めましたが、よく出る話題としては、抗がん剤の副作用やウィッグについてです。最近では当社の両立支援制度について、復職に至るステップや復職後大変だったことなどを話されていて、こうしたご苦労があるのだと知る機会にもなりました。今後、コミュニティにて挙げられた意見を基に社内の制度改定に繋げられる可能性もあると思っています。

--社内のそうしたがん対策や制度の取り組みはどういった方々が主導されているのでしょうか。

具体的ながん対策や制度改定に関しては、日頃がん治療の当事者である社員を通じて医療機関から情報を得ている保健師が発案することも多く、人事部と連携して取り組んでいます。保健師から人事部長や人事役員に直接意見を伝える機会もあります。また、ウェルネス推進室の保健師は両立支援コーディネーターの研修を受けています。がんに限らず、病気から復職される方は保健師以外に人事部の担当者もサポートしていますので、今後は人事部の担当者にも受講を呼びかけたいと考えています。両立支援コーディネーターの研修を受けていると、医療機関との連携が取りやすい、主治医の方の動きもわかりやすくなるというメリットがあります。

--社内でがんに関する情報発信やセミナー開催も精力的に行われていますね。

健康やがんに関する啓発資料や動画配信などの情報提供は積極的に行っています。それ以外にもヘルスケア動画コンテンツサービスの導入や、社内のイントラネットを活用して両立支援の情報を掲載し、メールでも案内を行うなど、周知に取り組んでいます。そうした日々の取り組みが奏功したのか、少しずつですががん検診受診率も上がってきています。また、SMBCグループ横断で、オンラインのがんセミナーも実施しています。

弊社が両立支援制度を設けたのが、約5年前になります。当事者の管理者に認知してもらうことからスタートしました。現在少しずつ両立支援制度が浸透してきてはいますが、まだ自分事として捉えられていなかったり、制度を利用していない当事者もいますので、社内全体の理解が進むよう働きかけが必要だと思っています。がん対策推進企業アクションのe-ラーニングも引き続き利用していく予定です。

--今後の課題や展望などはありますか。

前述したように女性特有のがん検診、特に若年層の受診率を向上させていきたいです。弊社も女性のがん検診の受診率目標は80%を掲げていますので、そこに少しでも近づけられるようにしていきたいです。情報発信や受診勧奨は引き続き行いますが、受診のハードルを下げられるよう、制度を整えていくことを実現したいです。両立支援制度の浸透、がんコミュニティの活動も引き続き継続し、両立支援にこれまで関わったことがない人にも理解を深めてもらうことが目標です。

--ほかの企業様へメッセージをどうぞ。

がんに限らず、まずは社員が正しい情報を知らなければ最初の一歩に繋がらないと思います。がん検診も受診する意味を見出だせなかったら行動に移しにくいと思いますので、なぜ受診したほうがいいのか継続して伝えることが大切です。少しずつでも理解が深まれば次のステップへと進みやすいので、まずは社員の皆様が、がんやがん検診の情報を知ることから始めていただければと思います。

SMBC日興証券株式会社
■ 設立
2009年6月
■ 従業員数
10,309名(2025年8月時点)
■ 本社所在地
〒100-6524 東京都千代田区丸の内1-5-1
■ 事業所数
105支店(国内営業拠点)+本社拠点
■URL
オフィシャルホームページ
https://www.smbcnikko.co.jp/
ページトップ