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研修は社内満足度98%超!
独自の「がん共生プログラム」で啓発とリテラシー向上を図り、
治療と仕事の両立サポートを実現。

株式会社ポーラ 本社

株式会社ポーラ 本社

memo きっかけは、とあるショップオーナーの存在から。株式会社ポーラは「がんと共に生きる」ことに向き合い、お客様に寄り添うためのフレンドリーアクション(がん共生)を全社に展開し、社会へ貢献しています。

--御社では2018年より「がん共生プログラム」を始めたそうですね。どのようなプログラムなのでしょうか。

がんと共に生きるすべての人が、かけがえのない存在として認め合う社会を目指して開始しました。これは、がんに罹患したポーラで働く仲間が仕事を諦めることなく「仕事と治療」の両立をいかに実現できるかを考え、設計したプログラムです。全国のビューティーディレクターや従業員とその家族へ、がんがより身近なものであるという意識を高める活動を実施しています。テーマとしては「がんに対する理解を深める」「安心してがんと向き合う」「経験を大切に学ぶ」を柱としています。

--そのプログラムを始めるに至ったきっかけ、後押しになったことなどはありますか。

私たちのビジネスパートナーで、乳がんで余命1年の宣告を受けたショップオーナーがいました。その方は闘病され、治療が奏功して復職されたのです。現在では、ビューティーディレクターとしてご活躍されている傍ら、がん患者さんのためのボランティア活動をされています。
私たちポーラで大切にしている「お客様にどう寄り添うか」「自分らしく生きるとは」を本当に実践していることに感銘を受け、全社的に展開を広げるためフレンドリーアクション(がん共生)をスタートする運びとなりました。
私たちは来る2029年に創業100周年を迎えますが、がんと共に生きることにしっかり向き合いたい、社会全体にさまざまなサポートを拡大したいと考えたからです。当時の社長が「人に寄り添い、一人ひとりのための美容やスキンケアをお届けすることを大事にしているポーラだからこそ、この活動をポーラは全国で取り組むべきだ」と発信し、全国にこの「がん共生プログラム」を広げてきました。

インタビューの様子

--「がん共生プログラム」は具体的にどういった取り組み内容になりますか。

がんに対する理解や向き合い方・接客にも生かせる情報発信として研修会・イントラ整備、罹患された方や罹患された方を支える人にもポーラのショップをより身近に感じていただけるよう、知識を学んだ店をフレンドリーショップとして認定。ショップには理解を深めるためにフレンドリーアクションブックの作成や動画配信も行っています。
安心してがんと向き合うため、従業員向けには、早期発見・早期治療のための検診の補助、産業医や婦人科の医師のサポートが受けられるように体制を整え、短時間勤務制、時間単位での有給取得などができるように両立支援サポートの体制を整えています。
ビューティーディレクター向けの両立支援も実施し、ショップを束ねるオーナーは、共済組合の加入で検診費用を負担するほか、病気になった際は就業をサポートするなどの制度があります。
そのほかにも罹患経験のある従業員の声を取材し、社内外へ発信や、がん征圧を目指すチャリティ活動『リレー・フォー・ライフ・ジャパン』のナショナルスポンサーとして各地域への参加などの取り組みを行っています。

--フレンドリーアクション(がん共生)は社内でどのような反応がありましたか。

2025年のフレンドリーアクション研修は、当日のオンライン参加と後日アーカイブ視聴併せて140名が参加し、満足度が98%を超える結果となりました。「最新のがんの実態や、身近な人や自分自身が罹患したらどうするかを改めて考えさせられた」「どのように寄り添うべきなのか参考になった」といった声が聞かれました。

--素晴らしい取り組みですが、この「がん共生プログラム」の立ち上げ、そして浸透させる上でのハードルはありましたか。

研修会や体験談の共有などの活動は実施していましたが、やはり自分事化してもらうには活かしにくいという課題があったと思います。それと、がんに関連する情報を迅速にアップデートしていく事は困難を伴いました。また制度整備や全国のショップへの周知がなかなか及ばなかったところもあります。疾病の有無にかかわらず、時間単位の有休は全従業員が利用できるので、がんに限らず通院が必要な従業員や、子育て世代の従業員に改めて公表しました。

--社外に向けて実際に効果があった、手ごたえを感じられたことはありますか。

全国に店舗がありお客様と直に接していることから、社外との繋がりを持てることは当社の強みでもあります。フレンドリーアクションブックにはがんの基本的な知識や、がんに罹患された方がご来店されたときの接客方法などをまとめており、実際の接客で活かされていることは大きな手ごたえです。従業員それぞれが自分の立場でできることに取り組み、社会に広げていくことに繋がっています。

インタビューの様子

--今後の課題や展望はありますか。

制度の構築は大事ですが、それを運用し浸透させることが肝要な課題と感じています。この制度を使ってもらうための社内啓発が必要ですし、がん治療と就労の両立支援に積極的な会社であるという風土づくり、そのための情報発信をまだまだ取り組んでいくべきと思っています。
今年新たな取り組みとして、10月のピンクリボン月間に、さまざまな事業部でお客様と一緒に考えるという企画を新たに考えています。そのほかにも、がん罹患者の方への接客やメーク・スキンケアなどを習得したポーラ認定店「フレンドリーショップ」の拡充、ピンクリボンアドバイザーの取得支援制度の導入を導入しました。リレー・フォー・ライフ・ジャパンも昨年は15会場の参加でしたが、今年は、30会場に参加を拡大でき、人をケアするポーラとしての想いを大切に、これからも地域共創を進めてまいります。

--ありがとうございました。

株式会社ポーラ 本社
■ 設立
設立 1946年7月
■ 従業員数
国内 1,365名(派遣含む)、現地法人 428名(派遣含む) (2024年12月末時点)
(内被保険者数1,333名 ※2024年3月時点)
■ 本社所在地
東京都品川区西五反田2-2-3
■URL
オフィシャルホームページ
ポーラ公式 エイジングケアと美白・化粧品
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