パートナー企業・団体コンソノート
受診率5%から脱却し、2年で72%超、社員は100%を達成!
城北ヤクルト販売株式会社

memo 城北ヤクルト販売株式会社は、健康で住みよい豊かな社会づくりに奉仕することを理念とし、「ヘルスケアカンパニー」として皆様の心と体の健康を願います。
社内外の啓発と受診率の飛躍的向上、今後も継続できる雰囲気作りを
--がん対策の受診率向上への取り組み実施にいたる背景は?
2019年の(ヤクルトレディにおける)がん検診受診者数がわずか11名で、対象者の5%相当だったということが背景にあります。2021年より、がん対策推進企業アクションのコンソ40に加入したこともあり、日本全体の社会課題ともなっている「がん」の検診受診率向上について、会社全体で意識をもって取り組んでいくことを決意しました。
--取り組みの詳細をお聞かせください。
ひとつは、がん検診にかかる費用の会社負担分を設定しています。現状、社員の受診費用負担額は3割、ヤクルトレディやパート・アルバイトは自治体での受診費用を会社が全額負担しています。
2つめは、検診対象者のリストアップと定期的な状況確認を徹底しています。2020年度のがん検診受診状況を確認後、2021年度がん検診受診対象者項目表を作成し配布するなど周知徹底に努めています。定期的に各管理者を通じて受診状況の報告を実施し、社内全体でのがん検診受診状況資料を作成・回覧し、受診への意識づけを行っています。
3つめは、社内外への対がん活動による意識の啓発を強化しています。社内でのがん教育勉強会の継続実施や、2020年4月より行っている新人を対象とした『がん検診のススメ』の読み合わせトレーニングなどです。また、ヤクルトレディによる区民への正しいがん知識普及活動も積極的に行い、各種啓発資料等をお客様に配布して検診の重要性を説明しています。区民向け無料がん講座なども実施しています。
--取り組み実施時の障壁はありましたか?
がん検診の必要性は理解しているが、「忙しい」「時間がない」などの理由で受診を渋ってしまう者が多数いました。また「自分は健康だから大丈夫」との固定観念を持つ者もいました。がんが身近に感じられない、どこか他人事に思えてしまっていたのだと思います。
--取り組みの直接的な効果、結果はありましたか?
2019年はヤクルトレディの受診率が5%程度あったことに対し、2021年では社員は100%、ヤクルトレディは85%、アルバイトは72%という数値まで飛躍的に伸ばしたことは目に見える成果だと実感しています。

--取り組み後の課題として残ったものはありますか?
今回だけでなく、継続して高い受診率を維持していくための、呼びかけや取組みについて。受診率が大きく向上したのは確かな成果ですが、瞬間的なものになってはいけないので、従事者が今後もがん検診を受けたいと思える社内の雰囲気作りも必要になってきます。
また従事者だけでなく、さらに多くの方に、がんの知識やがん検診の重要性について理解していただく場を作っていきたいと考えており、2022年11月に一般市民を対象とした大型イベントを開催します。今後も継続して地域で対がん活動イベントを開催していく予定です。

--今後の取り組みにおける構想をお聞かせください。
城北ヤクルトのミッション「私たちは、ヘルスケアカンパニーとして地域社会のがん死亡率を大きく下げることに貢献します」を念頭に置き、社内でのがん検診受診率の更なる向上を目指します。同時に足立区民、荒川区民のがん検診受診率向上を目指して、社内勉強会や研修などの人材教育に力を入れていきます。また小中学校でがん教育が始まったことを受け、城北ヤクルトでも基礎的な生活習慣が身につく頃の中学生向けにがん授業のプログラムを作り、実際に2022年7月に中学校で3年生を対象に授業を行いました。今後も小中学校でがん授業を実施予定です。メディアや医療機関、地元医師会、NPO法人、学校、行政などと協力しながら様々な対がん活動を続ける事により、従事者自身の意識を高めていきたいと考えています。
--ありがとうございました。
城北ヤクルト販売株式会社 概要 |
|
