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社員のがん教育がお客さまへの提供価値向上にも

第一生命保険株式会社

第一生命保険株式会社

memo 第一生命保険株式会社は1902年創立、国内の大手保険会社のひとつ。支社は92社、営業オフィスは1200箇所を数え、総従業員数は5万5千名を超える。「一生涯のパートナー」お客さま第一主義を理念に、生命保険を中心に地域社会への貢献に努める。
今回は中京総合支社における「がん検診受診勧奨活動」とがん対策推進企業アクションが提供する「eラーニング」を社員約700名が一斉受験を実施した様子を支社長の新井様及び、受験者2名にお話しを伺いました。

〜「がん検診受診勧奨活動」とeラーニング一斉受験の背景と目的〜

--「がん検診受診勧奨活動」導入にあたり困ったことはありましたか?

取組み導入にあたり一番の障壁となったのは、社内の意識改革でしたね。がん検診に対する重要度を中京総合支社メンバー700名にどのように伝えていくかが大きな課題となりました。まずは根幹となる支社の定例会議にて支社としての方向性を発信。そして営業オフィスの機関長会議にて私から直接思いを伝えました。さらに営業部長会議で再度メンバーへも意図を伝えました。また、私から毎朝全メンバーに向けてメールでメッセージを発信しているのですが、その内容のひとつとしても今回の取組み内容の告知なども盛り込みました。このように今日に至るまで様々な場面や手法にて段階を踏んで継続的に発信し続けました。

--「がん検診受診勧奨活動」導入後、社内での変化はありましたか?

スタート段階では営業オフィスにより導入状況に格差が出てきたので、適宜がん検診に対するアンケートなども発信する事により浸透度などを数値化しました。そこから実際にがん検診を受け早期発見に繋がったという、お客さまの喜びの声などの好事例を全体に対して発信していった結果、さらに統一感を醸成することができました。今では9割以上のメンバーにがん検診の重要度が浸透している状態になっています。3~4ヶ月かけて段階的に進めていったので、今回の活動の趣旨と意義をメンバーがしっかり感じ取ってくれている状態になっています。

--がん対策推進企業アクションの「eラーニング」を導入したきっかけは?

生命保険を提案する会社としてお客さまのためにもっと出来る事はないかと考え、2020年7月より中京総合支社メンバー総勢700名で自治体「がん検診」の受診勧奨活動を開始しました。今回の「eラーニング」は、営業員の知識の再定着化とお客さまにがんについて考えて頂くきっかけになると思いました。お客さまががん検診を受診しない理由としては「時間がない・費用がない」こちらに加えて「受診するきっかけがない」ということが大きいです。
今回の「eラーニング」をお客様にご案内することで、がん検診受診のきっかけをご案内できると考え、導入を決意しました。また、生命保険を提案する上で、がんに対しての営業員の知識総量向上とスキルアップはお客さまへの提供価値の向上に繋がると考えました。

~eラーニング一斉受験の背景と目的~

〜受験者の感想と活用方法〜

齋藤 佳代子さま
生命保険業界に従事する者として、学習している知識の再確認が出来てよかったです。中でもがん罹患要因のうち遺伝の占める割合が5%という点に驚きました。もっと多いと思っていたのでそれほど低いというのは新たな知識でしたね。今回得た知識をプラスして、より説得力をもってお客さまと会話していきたいと思いました。

竹内 里枝さま
生命保険業界に従事しているのに意外と知らない知識もありました。営業部長からの日々の情報発信に加え、さらに定量的かつ詳細な点まで知ることができて良かったです。お客さまにがん検診の大切さは今までも伝えていたが、今回の知識を得て、年齢問わず多くの方へ危機感を持って案内していきたいです。若年層の方はまだがんを自分事として捉えられていないので、そこを今回の知識を元にもっとリアルに伝えていきたいです。

~受験者の感想と活用方法~

〜今後の目標や展望について〜

取組みで期待する効果は大きく2点あります。1つは社内でのがん・医療リテラシーの向上、もう1つは中小企業の経営者さま、従業員さまにおける自治体がん検診の認知度を高めてもらうことです。中小企業の経営者さまはがん検診への意識などが非常に高く、自身の健康状態も良好に保つ努力をしている人が多数です。そして従業員さまの健康管理に対しても非常に気にかけていますが、時間や費用の問題で取り組めていないのが現状なのです。中小企業のがん検診の導入率は4割を切っていますが、自治体がん検診であれば約500円~2000円の費用でがん検診を受けられるという事実を今回の推進活動の中で認知してもらい、中小企業に勤める従業員さまの自治体がん検診受診のきっかけになればという思いがあります。
また性別や部位別のがん検診受診状況をみると女性の乳がんや子宮頸がん検診の受診率が低いと聞いています。スマートフォンでがん検診の予約受付ができるようになれば、若い女性のがん検診受診率の向上が期待できるのではと考えます。今後自治体との連携を強化する中でそういった提言や受診率向上に向けた協働取組みができればと考えています。

~今後の目標や展望について~

--ありがとうございました。

第一生命保険株式会社 概要
■ 設立
1902年9月15日
■ 代表者
代表取締役社長 稲垣 精二
■ 社員数
55,757名(※2021年3月末現在)
■ 本店所在地
日比谷本社 〒100-8411 東京都千代田区有楽町1-13-1
■ 事業概要
生命保険
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