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お客様と職員の幸せを思う気持ちが、
がん対策に繋がっていく

日本生命保険相互会社 滋賀支社

日本生命保険相互会社 滋賀支社
日本生命保険相互会社 河野 幸彦 滋賀支社長

memo 日本生命保険相互会社 滋賀支社の河野(かわの)幸彦支社長にお話を伺いました。滋賀県は日本生命の発祥の地です。滋賀県と包括的連携協定を2016年に結びました。滋賀支社は河野支社長ご本人ががん対策に対して大変力を入れておられ、日本生命のがんの取り組みに尽力された方でもあります。ビジネスだけでなく、お客様、そして職員を思う気持ちが、がん対策につながっています。

きっかけは一冊の本

私ががんについて知らなくてはいけないと思ったきっかけは「がん患者、お金との闘い」(岩波書店)という一冊の本でした。その本を読んだとき、「もしかしたら、自分たちはお客様のお役に立っていないのではないか」と衝撃を受けました。

なぜなら、当時は、がんは入院しないと給付金が支払われなかったり、高額療養費制度があと払いで一時的に高額な立て替えが必要だったりと、現代の治療や生活に保険があっていなかったからです。

以前、営業教育部長となったときに、お客様に対してがんのリスク、そして備えの重要性を伝える冊子を作成しました。今2人に1人ががんになる時代です。がんになることは防げませんが、検診によって早期に発見すること、がんに対応した保険に入ることで、経済的、心理的負担を軽減することができます。

私は安心・安全の提供を通じ、社会保障制度の一翼を担い、地域生活を支える、気高い「社会的使命」を責務として果たすよう、職員には常々伝えています。そのためにがんについて職員が勉強し、がんについてお客様に正しく知っていただくこと、検診の重要性と、がんのリスクから守るための保険として、お話しさせていただいています。

▲日本生命保険相互会社 河野幸彦 滋賀支社長
▲日本生命保険相互会社 河野幸彦 滋賀支社長
▲「がん患者、お金との闘い」(岩波書店)
▲「がん患者、お金との闘い」(岩波書店)

「がん検診のススメ」をフル活用

「がん検診のススメ」はお客様にがんについて知っていただくのにとてもわかりやすいので、営業の際に活用しています。

私もいつも胸ポケットの中に自分の名前を書いた「がん検診のススメ」を名刺代わりに持っています。コミュニケーションツールにもなりますが、何より、私がお会いするのは企業の経営者方であることが多いため、がん検診・がん対策の重要性をお伝えする重要な相手となります。「がん検診のススメ」がきっかけで企業様のがん対策が進めば、お客様のためになると信じています。

多くのお客様に接しているため、自然と「がん検診のススメ」を使用する頻度も高くなるため、「がん検診のススメ」を営業担当と会社で折半して購入しています。職員の負担もありますが、職員一人ひとりがお客様のためになるようにという気持ちから、それが実現できています。

▲常に「がん検診のススメ」を持ち歩く
▲常に「がん検診のススメ」を持ち歩く
▲受付窓口には常に「がん検診のススメ」を置いている
▲受付窓口には常に「がん検診のススメ」を置いている

お客様にがんについてお伝えするには、職員の教育も重要

日頃からわたし自らがんについての情報や、がん検診の重要性について、職員に話しています。

たとえば年に3回、「Future Note」という働き方の計画書を作っています。この中にはがん、がん検診、治療、お金のことなど、がんについて80ページにぎっしり書かれています。

それ以外に「Are You Ready?」というニュースレターを毎日発行しています。原稿はわたしが主に書いています。平日は時間がないため、土日を割いて作成していますが、毎日がんについて情報をくり返し職員に伝えることで、職員自身にも、お客様にもお役に立ててほしいと思っています。

▲Future Note
▲Future Note
▲ARE YOU READY?
▲ARE YOU READY?

職員の体調は会社も一緒に管理

滋賀には14の拠点に約550名の職員がいますが、多くの職員は家庭を持っています。そのため、体調が優れていないものには、すぐに病院に行くよう伝えています。また、月に1回、「人材育成会議」を行っており、その中でそれぞれの拠点で体調のすぐれない職員がいないか、毎回確認しています。

もしそのような職員がいれば、すぐに病院に行くよう、指示を出します。保険会社の仕事はデスクワークよりも外回りの仕事のほうが多いため、体調管理はとても重要なことだと思っています。

私も2~3か月に1回、各拠点の朝礼に参加し、職員と話をする機会をもうけており、すべての職員の顔と名前がわかります。だからこそできることだと思っています。

▲支社長室。職員の顔写真や集合写真が所狭しと並ぶ
▲支社長室。職員の顔写真や集合写真が所狭しと並ぶ

もし職員ががんになったら

職員がもしがんになったら、まず自分に相談するように言っています。そして仕事と治療の両立について一緒に考えたり、社外のアドバイザーを紹介して治療計画の相談にのってもらっています。場合によってはわたしから専門医に話を聞いたり、セカンドオピニオンを紹介したりします。

そのためにはわたし自身が日頃から様々な専門家とのパイプを作れるよう、心がけています。がんになったからといって仕事をやめようという職員はおらず、会社が一緒になって職員のがんと闘い、仕事と治療の両立を図りながら、治療の完遂と仕事の復帰を目指します。

また、職員の家族ががんになる場合もあります。以前職員の子どもが小児がんになったときには、小児がんの専門医のところに相談に行きました。治療がうまくいき、今ではとても元気に過ごしていますが、職員本人だけでなく、その家族が元気でいることも、会社にとっては重要なことなのです。

▲支社長室の壁にはたくさんのがん情報が貼られている
▲支社長室の壁にはたくさんのがん情報が貼られている

日本生命発祥の地に恥じないために

滋賀は日本生命発祥の地です。その名に恥じないためにも、職員が安心して働ける環境を整え、保険を通してお客様が安心して過ごせる環境を提供することで地域生活を支え、「社会的使命」を果たしていきたいと思っています。

日本生命発祥の地に恥じないために
日本生命保険相互会社 滋賀支社 概要
■ 創業
1889年7月4日
■ 代表者
代表取締役社長 筒井義信
■ 総資産
63兆4,528億円(2016年度)
■ 従業員数
70,651名
■ 本社所在地
大阪府大阪市中央区今橋3-5-12
■ 事業概要
■生命保険業
・生命保険業免許に基づく保険の引受け
・資産の運用
・貸付業務
・有価証券投資業務
・不動産投資業務
■付随業務・その他の業務
・他の保険会社その他金融業を行う者の業務の代理または事務の代行
・債務の保証
・投資信託の販売
・確定拠出年金制度における運営管理業務
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