アドバイスレポート
反響調査報告
アドバイスレポートとは
パートナー登録企業・団体様が、がん対策の現状アンケートにお答えいただくと、その回答結果に応じて、がん対策推進に向け「今後、何をすべきか」を中心としたアドバイスを各社個別にお返しします。レポートでは、同業種の他社・同規模の他社とのベンチマークを行い自社の立ち位置も認識できます。
がん検診等の企業アンケートへのアドバイスに8割が “満足”
がん対策推進企業アクションの全国初の試みが大成功に
厚生労働省の委託事業である「がん対策推進企業アクション」は、企業のがん検診受診率向上やがんになっても働き続けられる社会の構築を目指した国家的プロジェクトです。昨年度は企業・団体へのアンケート調査を実施しただけでなく、アンケート内容に応じて企業側が更なる向上をめざせるようなアドバイスレポートを返信しました。これは、国内でも初めての試みと言えます。このアドバイスレポートに約8割の企業が「満足」という高評価を得られました。以下は、その概報です。
企業のがん対策(がん検診、就労環境)は、どうなっているか、企業は、今後、どのようなことを模索しようとしているかーーがん対策推進企業アクションは、昨年12月から今年1月にかけて、企業アクションに参加・登録した企業(推進パートナー企業)の中から1,450社を選び、インターネットでアンケート調査を実施しました。
その際、①アンケートの回答結果に応じて、がん対策推進に向けたアドバイスを各社個別にお返しします、②アドバイスに際して、同業種の他社・同規模の他社とのベンチマークを行い自社の立ち位置が認識できますーーなどと企業が回答に“魅力”を感じるような添え書きをしました。
これらが功を奏し、1,450社中503社がアンケートに回答(回答率35%)しました。
アンケートの内容は既報のため省略します。私どもが注力したアドバイスレポートですが、アンケートをくださった1社1社ごとに、回答内容に応じて、「今後、御社は何をすべきか」を中心とした適切なアドバイスを返しました。これを可能にしたのは、質問自体を工夫することで、アドバイスが適切・容易にできるようにしたことでした。
重要なのは、そのアドバイスが実際に企業にとって役立ったか、です。企業アクションでは、そのことも調査しました。回答企業全社に再度アンケートした結果、417社(83%)から回答がありました。まず、検診受診率に関しては「非常に参考になった」が11.8%、「参考になった」が66.9%と併せて約8割が「参考になった」と高い評価をしています。「どちらでもない」は17.3%、「あまり参考にならなかった」が3.8%ありますが、その理由を読むと、「全社員が検診を受診している」などともっともな内容でした。
一方、仕事と治療の両立支援(就労環境)に関しても「非常に参考になった」9.9%、「参考になった」69%と、こちらも約8割が「参考になった」と満足の回答でした。
検診・両立支援とも、「参考になった」と評価した企業側の“満足内容”ですが、「他社との比較ができた」が群を抜いて多かったです。この点は、今後の企業への働きかけを行う上で着目すべき点です。
アドバイスレポートは、企業の高い評価からみて、大成功だったといえます。
私どもがこれを企画した背景を端的に言えば、まず、「企業のがん対策は終わりがあるようなものではなく改善し続けていく必要があるもの。それだけ打ち手が多くあるということは、どこから手を付けてよいのかが分からないということでもある」ということでした。そこで、頂いたアンケート結果をもとに、各社個別に異なる『次の一手』に関するアドバイスをお返しする方が、アンケート結果を一冊のレポートにまとめることよりも企業側には役立つのではと考えたのです。
結果的に約8割の企業が参考になったと回答してくれたのは大変嬉しいことですが、このアンケートをもとにした個別アドバイスの仕組みも今後改善し続けていくべきものと考えています。
「検診受診率向上」に関して
※調査対象数503社
「非常に参考になった」 「参考になった」 を選んだ理由 |
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「どちらでもない」 を選んだ理由 |
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「あまり参考にならなかった」 を選んだ理由 |
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「両立支援」に関して
※調査対象数503社
「非常に参考になった」 「参考になった」 を選んだ理由 |
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「どちらでもない」 を選んだ理由 |
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「あまり参考にならなかった」 を選んだ理由 |
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