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2025/06/30

令和7年度 第1回アドバイザリーボード会議を開催しました

(ページの最終更新日:2025年06月30日)

令和7年度 第1回アドバイザリーボード会議を5月29日(木)にオンラインにて開催いたしました。

1. 開会

1 ご挨拶(厚生労働省・事務局)

(事務局 山田)
皆様、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
定刻となりましたので、「令和7年度 厚生労働省委託事業 がん対策推進企業等連携事業 第1回アドバイザリーボード会議」を開始いたします。

令和7年度も、昨年度に引き続き、株式会社ウインウインが事務局を担当させていただきます。
改めまして、よろしくお願いいたします。

それでは、厚生労働省 健康・生活衛生局 がん・疾病対策課の栢沼課長補佐、および同課の大井課長補佐よりご挨拶を頂戴いたします。

(厚生労働省 栢沼様)
ご紹介にあずかりました、がん・疾病対策課の栢沼でございます。4月より着任いたしました。
本日はご多忙の中、アドバイザリーボード会議にご出席いただき、誠にありがとうございます。

今年度は、年度開始時に事業の整理を行っていた関係で、初回のアドバイザリーボード会議が5月開催となりました。今後のスケジュール等については事務局より説明があるかと思いますが、例年とは一部変更点がございますので、よろしくお願いいたします。

(厚生労働省 大井様)
同じく、がん・疾病対策課の大井と申します。
私も4月より着任し、栢沼とともに担当させていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

2 議長選出、議長挨拶

(事務局 山田)
議長の選出につきまして、ボード委員の皆様からご推薦がございましたら、ご発言をお願いいたします。

(髙谷委員)
これまでのご実績とご見識を踏まえますと、中川恵一委員が適任かと存じます。
僭越ながら、中川委員を推薦させていただきますが、いかがでしょうか。

(事務局 山田)
髙谷委員、ありがとうございます。
髙谷委員より中川委員のご推薦がございました。
皆様に特にご異論がなければ、中川委員に議長をお願いしたいと存じます。
中川委員、よろしいでしょうか。

(中川委員)
慎んでお受けいたします。
皆様とともに、職域でのがん対策を充実させてまいりたいと思います。
よろしくお願いいたします。

(事務局 山田)
ありがとうございます。それでは、中川議長に以降の進行をお願いいたします。

(中川議長)
それでは、出欠の確認をさせていただきます。

3 出欠確認

2. 議題

1 令和7年度 事業体制及び注力施策と年間スケジュールのご報告

(事務局 山田)
はじめに、今年度の事務局体制についてご報告いたします。
事業責任者は山田、制作責任者は浅間、イベント責任者は辻村が担当し、
事務局専任として金田、仕田原、小田切、電話オペレーターとして簑輪、毛利を配置しております。

続いて、昨年度の実績および令和7年度の注力施策についてご説明いたします。
改めて企業アクションの目的と活動ですが、「がんによる死亡者数の減少」を最大の目的とし、
企業や団体と連携して職域におけるがん啓発を推進する事業です。

目的達成のため、①科学的根拠に基づく正確な情報発信、②推奨範囲のがん検診受診率向上、③がんに罹患しても働き続けられる職場環境の整備(両立支援)の3本柱で進めております。
具体的な施策については多岐にわたるため、本日は割愛いたしますが、広報資材の制作・発信、イベント運営、企業・団体との連携が主な活動となります。
また、事業進捗の指標としてパートナー登録数をモニタリングしており、令和6年度終了時点で約6,900社・団体にご登録いただいております。

令和7年度の注力施策は、以下の5点です。

1. 新規パートナーの獲得
現在、年間1,000件超の新規登録をいただいておりますが、その約8割が49名以下の中小企業です。
大企業の登録促進のため、健康経営優良法人に認定されているが未登録の約3,200社に対し、経産省のご協力も得て登録案内を行う予定です。
2. 連絡不通パートナーへの再接触
登録情報変更等により連絡が取れなくなった企業・団体が約1,000社・団体あります。
全社へ電話で接触を試み、活動再開のお願いと情報クリーニングを実施予定です。
3. パートナーアンケート回答数の増加
令和4年度以降、年間約1,000件の回答を安定して回収できていますが、毎年約40%が1度のみの回答で離脱しています。
令和6年度は、回答フォームを開いた約3,400名のうち、回答は1,048件、途中離脱が約2,300名でした。
ヒートマップ分析で、がん検診受診率に関する質問以降で約半数が離脱していることが判明。
令和7年度は必須回答と任意回答を分け、回答者負担を軽減しつつ必要情報を収集する方針です。
質問内容の取捨選択は、皆様のご知見をいただきながら決定したいと考えています。
4. e-ラーニング利用社数の増加
新規利用申込みは年間約130件にとどまっています。
がん教育推進のため、新規パートナーには原則受講を促す案内への切り替えを検討しています。
5. メールマガジン配信先の増加
現状、パートナー登録時に受信有無を選択でき、受信しないと回答したパートナーが約2,800社・団体に上ります。
登録規約や配信内容を再検討し、より多くのパートナーに有益な情報が届くよう調整予定です。

最後に、年間スケジュールについてご報告します。
アドバイザリーボード会議(本会議)は年間3回開催に変更し、本会議のない月は個別会議として、イベントやアンケート等の施策別議論の場とします。
個別会議のコンテンツ・参加者については改めてご連絡いたします。

イベントについては、全国大会を10月に福岡県で開催予定です。
ブロックセミナーは9月(青森)、12月(埼玉)、2月(宮崎)の3回、企業コンソーシアム研修会は9月・1月、Working RIBBON会議は11月、統括セミナーは2026年3月に開催予定です。
年間スケジュールはカレンダーでご案内します。変更があった場合は更新版を共有いたします。

(中川議長)
例年、毎月アドバイザリーボード会議を実施していましたが、今年度は3回となります。
皆様のご意見は非常に重要ですので、メーリングリスト等を作成し、活発な連絡ができるようにしてはいかがでしょうか。
事務局 辻村様、メーリングリストの作成は可能でしょうか。

(事務局 辻村)
作成可能です。

(中川議長)
会議開催頻度が減るため、意見交換の場の設定を検討した方がよいと思います。

(事務局 山田)
承知いたしました。

(中川議長)
方針についてご意見はございますか。

上場企業全体のパートナー登録割合は分かりますか。

(事務局 山田)
調査のうえ、改めてご報告いたします。

(中川議長)
上場企業など、いわゆる大企業へのアプローチについて、皆様からご意見をいただけますでしょうか。
例えば立道委員、大企業には基本的に専属の産業医が所属していますよね。

(立道委員)
はい、所属しています。データを拝見し、肌感覚と異なっていたため驚きました。
大企業の産業医へのアプローチができればと思います。

(中川議長)
ありがとうございます。ぜひお願いします。
産業医は経営層と近い距離にいる場合もあり、有効な手段かと思います。

(立道委員)
おっしゃる通り、専属産業医であれば経営層に近い場合もあります。

(中川議長)
産業医向けに一斉メール配信は可能ですか。

(立道委員)
産業医をつなぐネットワークはありますが、メーリングリストの利用はハードルが高いです。
連絡する場合は郵送になると思います。

(中川議長)
がん疾病対策課の課長から依頼を出していただくのはどうでしょうか。

(立道委員)
可能であればお願いしたいです。その点も含め、理事長にアプローチしてみます。

(中川議長)
文案は事務局で作成をお願いします。
他にご意見はございますか。

経団連新会長に元日本生命会長の筒井様が就任されましたが、日本生命の河野委員からのアプローチなどはいかがでしょうか。

(河野委員)
弊社からサポートメンバーが複数名参加しています。
社内から話を持ち込むことは可能ですので、いくつかアプローチしてみたいと思います。

(中川議長)
ありがとうございます。あらゆる方法を活用すべきと考えています。

(河野委員)
弊社経営陣に依頼し、つないでもらうことも一つの方法かと思います。

(中川議長)
ぜひお願いできればと思います。
山田事務局長、企業コンソーシアムについてご説明いただけますか。

(事務局 山田)
企業コンソーシアムは、企業連携の位置づけにあたる組織で、「自社と他社の従業員をがんから守るために」という理念・世界観を掲げています。
有志約40社(コンソ40)とともに職域がん対策を議論しており、年2回の研修会や分科会も実施しています。
分科会は「がん検診に関わる情報の取扱い」「治療と仕事の両立支援」の2種で、昨年度は議論の骨子をまとめ、今年度は企業アクションHPでの紹介等を予定しています。

(中川議長)
自社だけでなく他社にも有益となる議論が理想です。
例えば職域のがん検診には法的裏付けがなく、職場でのがん検診情報の取扱いは住民健診と異なります。
住民健診は健康増進法で法的裏付けがあり、自治体職員から受診勧奨ができますが、職域は個人情報保護法に抵触します。

企業アクションHPに参考指針を掲載していますが、アップデートは進んでいますか。

(事務局 山田)
はい、立道委員にご協力いただき、更新を進めています。

(中川議長)
承知しました。
分科会のトップは何と呼ばれていますか。

(事務局 山田)
ファシリテーターと呼称しています。

(中川議長)
非常にご貢献いただいています。呼称も検討しましょう。

(東様)
ありがとうございます。コンソ40には大企業が多いですが、企業規模を問わず参考となるアウトプットを目指しています。皆様のご協力をお願い申し上げます。

(中川議長)
以前、髙谷委員からご指摘のあった、健診事業者ごとの結果フォーマットの違いについても、企業コンソーシアムで議論していただきたいです。
髙谷委員、長年の課題と認識していますが、いかがでしょうか。

(髙谷委)
がん検診だけでなく人間ドックも含め、フォーマットは異なります。
保険者や健診機関に共通フォーマットがあれば有難いですが、現状は対応できていません。

(中川議長)
ありがとうございます。
福吉委員、自治体にフォーマットはありますか。

(福吉委員)
指針で示された項目を網羅するよう健診機関に依頼し、各自治体でフォーマットを用意している認識ですが、形式は統一されていないと思います。

(中川議長)
若尾委員、いかがでしょうか。

(若尾委員)
フォーマットがないため、自治体や検診実施機関ごとに異なると思います。

(中川議長)
健保側の視点での問題点について、東様いかがでしょうか。

(東様)
大企業は全国に事業所があり、各エリアで健診機関が異なるためデータ形式も異なります。
特定健康診査は国の定めたフォーマットがありますが、その他健診にはないため、各社が自社様式に変換する必要があります。

(中川議長)
協会けんぽのフォーマットがドミナントと認識しています。
そこに合わせるのが良いのではと思いますが、ぜひ分科会でもご検討ください。

仕事と治療の両立支援の分科会は伊藤委員がファシリテーターです。
両立支援は非常に重要で、人事の皆様が課題と感じる部分でもあります。
伊藤委員、コメントをお願いします。

(伊藤委員)
昨年度、両立支援の分科会では、役立つものについて議論してきました。
今年度は、がんと治療と仕事の両立支援を制度化する際のステップや啓発・広報方法をまとめたロードマップ作成を予定しています。
なお、ロードマップは各社で異なるため、事例共有も検討しています。

(中川議長)
ありがとうございます。両立支援は類型化が難しい部分もあります。
ロードマップも必要ですが、個別相談のニーズもあるのではないでしょうか。
そうした希望に応えられる仕組みもご検討ください。

(若尾委員)
企業アクションHPを拝見しましたが、企業コンソーシアムのページへの遷移が分かりにくいと感じます。
素晴らしい取組みなので、よりアピールした方が良いのではないでしょうか。

(事務局 山田)
早急に改善いたします。

(二階堂様)
10月実施予定の全国大会について、会のコンテンツやチラシ作成を急ぐ必要があると考えます。
完成が遅れると集客に影響するため、ご協力をお願いします。

(事務局 山田)
承知いたしました。

(中川議長)
全国大会は福岡県「電気ビル未来ホール」で実施します。
九州電力に集客協力を依頼してはどうでしょうか。
また、仮でも構いませんので、チラシ作成に着手しましょう。

2 新規パートナー登録状況

(事務局 辻村)
4月1日~5月22日の登録は210件で、昨年と同程度の進捗です。
登録企業・団体の従業員規模は、100人未満が89%を占め、例年通りです。

(中川議長)
九州旅客鉄道株式会社に全国大会の集客協力をお願いしてはいかがでしょうか。

(事務局 辻村)
ありがとうございます。事務局からご連絡いたします。

3 出張講座申し込み状況

(事務局 辻村)
5月26日時点で16件のお申込みをいただき、昨年度より増加傾向です。
年間30件を目標に集客に注力しており、その効果が数字に表れ始めています。
新たな施策として、出張講座の単独ページ作成も検討しています。

(認定講師 原様)
講座申込パートナーから個別要望を多くいただくため、講座資料や内容を適宜調整して対応しています。

(中川議長)
ありがとうございます。

(阿南委員)
昨年度、出張講座運営に関する協議があったと認識していますが、決定事項はありますか。
講師の差配や講座実施後のアンケート等について。

(事務局 山田)
ご質問ありがとうございます。協議の結果、講師差配は事務局が引き続き行うこととなりました。
講座実施後アンケートのフィードバックは、講師の了解を得たうえで皆様に共有する運用を考えています。
また、認定講師 鈴木様から資料ブラッシュアップのご提案もいただいており、改めてご相談させていただきます。

(阿南委員)
ありがとうございます。

(認定講師 鈴木様)
認定講師メーリングリストの作成、ありがとうございました。
リストを活用し、講演内容のシェアやブラッシュアップを図りたいと考えています。

(中川議長)
ありがとうございます。
別件ですが、企業コンソーシアムのメーリングリストの稼働状況はいかがですか。

(事務局 山田)
活発には稼働しておりません。

(中川議長)
私から企業コンソーシアムに伺いたいこともあります。再度ご連携いただけますか。

(事務局 山田)
承知いたしました。

4 制作物について

(事務局 辻村)
今年度の事業ポスター、チラシ、パンフレットについてご報告します。
ポスターは昨年度確定デザインを継続、チラシは表面にパートナーへのお願い(アンケート回答・e-ラーニング受講)を記載、パンフレットはA3見開きからA4見開きに変更しました。
パンフレットの統計データ等は若尾委員に監修いただき、更新を進めています。
広報物完成後、皆様にサンプルをお送りいたします。

(中川議長)
周囲にも配布できるよう、数部ご送付ください。

(事務局 辻村)
承知いたしました。

4 YouTube撮影コンテンツについて

(事務局 辻村)
今年度も1分動画を継続予定です。SNS配信も視野に、画角も工夫しながら撮影します。
撮影項目は中川議長ご執筆の日経連載やニュースレターから抜粋し、がんに関する話題を網羅的に選定しています。動画が完成次第、皆様にご報告いたします。

(中川議長)
事務局報告について、ご意見等ございますか。

(若尾委員)
パートナー登録のきっかけに「健康経営」というキーワードが多いようですが、企業アクションHPには関連文言が少ないようです。brSEO対策の観点から改善を検討されてはいかがでしょうか。brまた、HPトップのスライドバナーは数が多く、目的のコンテンツにたどり着くのに複数回スライドが必要です。
スライドバナー以外に、固定のリンク元を設定するなどの対応を含めて。
こちらも見直しをお願いします。

(事務局 山田)
ありがとうございます。改善いたします。

(認定講師 原様)
YouTubeの1分動画を縦型ショート動画としてアップするご予定はありますか。

(事務局 辻村)
ありがとうございます。SNS等も活用し、ショート動画として配信する予定です。

(若尾委員)
どの個別会議に誰が参加するか、早めにご案内いただきたいです。

(事務局 辻村)
承知いたしました。

3. 閉会

1 次回会議日程について

(事務局 辻村)
次回は9月25日(木)15時30分より、対面での開催を予定しています。
会場は東京都内を予定しており、決定次第ご案内いたします。

2 閉会挨拶

(中川議長)
これにて閉会といたします。今年度も皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

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