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2026/2/13

令和7年度
Working RIBBON会議開催報告

(ページの最終更新日:2026年2月13日)

令和7年度 Working RIBBON会議参加者

<開催概要>

日時:2025年11月4日(火) 15:00~16:30
場所:大同生命保険株式会社 東京本社 社内会議室G3134

開会
がん対策推進企業アクション 山田 浩章 事務局長

今年で17年目を迎える企業アクションは、パートナー企業が令和6年度末の段階で6,900社、今年度も1,000社を超える登録が見込まれています。年末に実施しているパートナーアンケートでは1,000社ほどの回答をいただいていますが、がん検診の受診率において乳がん56%、子宮頸がん37.4%と、女性特有がんの数値が国の目標60%に対してまだ大きく隔たりがあります。これは事業としても課題ととらえており、皆様のご助力を得てこの受診率の向上を目指していきたいと思っています。

ご挨拶

ご挨拶
聖マリアンナ医科大学 客員教授
神楽坂乳業株式会社 代表取締役 林 和彦 先生
一般社団法人シンクパール 代表理事 難波 美智代 様

実際の経営者の方々、しかも女性の方々が集まるこのWorking RIBBONに参加されている皆様の考えを広く国全体に広げていくのはすごく大変なことですが、皆様が積極的に力を合わせることで、少しずつ社会が変わっていきます。今後に向けて、ぜひ皆様の力をまた我々に与えていただきたく、今回も活発な意見交換を期待します。

オフィシャルサポーターの皆様へ ビデオメッセージ
がん対策推進企業アクション 議長
東京大学大学院 医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座 特任教授
中川 恵一 顧問

Working RIBBONオフィシャルサポーターとして積極的にご参加いただき、深く感謝いたします。今年度でこの会議も6回目を迎えます。女性の就業率が上昇する今、女性が安心して働き続けられる環境を整えることが重要です。乳がん、子宮頸がんは若い世代において残念ながら増加傾向にあります。本日の会議では、具体的な推進データ、効果などについてご意見を共有いただき、今後のがん対策の活動促進に繋いでいければ幸いです。

会議報告の様子

令和7年度Working RIBBON活動について

■Working RIBBONリーダー
一般社団法人シンクパール 代表理事 難波 美智代 様

企業アクションに登録する約6,900社のうち約1,500社、実に20%以上のパートナー様にWorking RIBBONに賛同いただいています。80%チャレンジの宣言企業は現在約500社で賛同企業の30%以上となっています。今年度は企業の取り組み事例取材として、西村あさひ法律事務所・外国法共同事業と大分キヤノンマテリアル株式会社にインタビューを実施しました。また教育啓発として昨年度作成した3種類のチラシのデザインを刷新したほか、企業アクションホームページで男性向けの新規ページを作成しています。男性から女性のがんについて、どういうきっかけで話せばいいかなどのコンテンツを用意しています。

■認定講師 原 利彦 様

福岡で会社員をしながら認定講師もしている原です。喉のがんのサバイバーで、去年からこの活動に参加しています。男性向けの内容について意見を出してきましたが、男性が女性に検診を勧めることへの恥ずかしさや抵抗感は大きいと伝えてきました。押し付けるのではなく、「行った方がいいよ」と声をかける程度が現実的だと考えています。事例や声のかけ方などを皆さんと検討し、今のページが形になりました。このコンテンツをきっかけに、男性が女性の働く環境をどう支えるかを考える広がりにつながればと思っています。

オフィシャルサポーター取材報告

1. 西村あさひ法律事務所・外国法共同事業
(リポーター:東京都社会保険労務士会 副会長 成田 妙庫 様)
https://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/workingribbon/pdf/251126_workingribbon01.pdf

2. 大分キヤノンマテリアル株式会社
(リポーター:一般社団法人シンクパール 代表理事 難波 美智代 様)
https://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/workingribbon/pdf/260115_workingribbon01.pdf

会議報告の様子

オフィシャルサポーターによるディスカッション

■株式会社encyclo(ポーラ・オルビスグループ)
代表取締役 水田 悠子 様

当社グループでは、検診などの啓発だけでなく、睡眠・食事・運動など、自身で出来るヘルスケアのセミナーや、心身上の気になることを、婦人科・心理職・看護師などの専門職にいつでも相談できる体制など、予防・発見・両立といった幅広い範囲で従業員をサポートしています。また、グループ会社のポーラの事例で、がん治療と就労の両立の「フレンドリーアクション(がん共生)」という取り組みをしています。「フレンドリーショップ認定店」という治療中や既往歴のある方が安心して通えるエステ・コスメショップも設けており、個人事業主である、販売スタッフやショップオーナーにも、人間ドックのサポートや検診の補助、休業後も元の歩合で働けるよう支援しています。

■株式会社大林組
理事 夢洲まちづくり推進室 部長 赤松 真弥 様

弊社は「健康課題の仕事への影響に関するアンケート」を毎年取っています。社内は女性の比率が15%程度、管理職でいうと10%を下回るという状況ですので、自分のデリケートな話題を男性上司にどこまで話せるかというところもあります。男性上司側も職務とはいえ、同じように女性の部下に関してこの話題をどこまでさりげなく聞けるのか、男性が多い職場でどのような情報共有をしていけばいいか、ぜひいろいろ勉強させていただきたいです。検診は数値目標を社内に公開できていないのでKPIを示した上で推進していくことが大事だと考えています。

■健康保険組合連合会
参与 中野 惠 様

私どもは1,400社弱の健保組合をご支援するために、引き続き業務に励むところです。連保連職員は100数十人規模ですが健康保険という立場上、自分の健康は自分で守ろうという気持ちの方が多いです。目標値としては100%を掲げていますので、それをベースに保健師と産業医のもとで日々取り組んでいます。外に対して、皆さんの会社の健康保険組合に対してはご相談があれば、積極的に対応しています。

■株式会社サンリオエンターテイメント
代表取締役社長 小巻 亜矢 様

女性従業員向けにサバイバーの方によるセミナーや婦人科系がんの巡回検診に取り組んでいますが、まだ十分ではないところが反省点です。イベントとして一般向けに「ハロースマイル」という、サンリオピューロランド、ハーモニーランドで子宮頸がん啓発イベントをしますが、啓発が社員にはなかなか届いていないのが現状です。まずは自社の社員に向けての啓発に、数値目標を決めてこの1年力を入れていきたいです。

■大同生命保険株式会社
取締役専務 執行役員 谷口 典江 様

がん検診について、以前は希望者が選択するというオプトイン形式だったが、なかなか受診してもらえなかったため、他所でがん検診を受けた方のみ外すというオプトアウト方式に変更しました。定期検診で受けた方、あとご自身で受けた方でこの80%チャレンジの目標は今年度クリアする見通しです。一方でコミュニティの方は、経験者同士で相談できる場が、まだ提供できていません。なかなかセンシティブなところもあり、どうお声掛けしたらいいか悩んでいます。ぜひ今日皆さんに、お知恵をいただけたらと思います

■リントス株式会社
代表取締役 川崎 貴子 様

女性の離職率を減らしたい企業の人事と組んでコンサルティングを実施していますが、研修で男性管理職の方は40代に女性のがん罹患率がピークを迎えるということほとんどがご存じでなく、自分も会社に言いづらかったと経験をお伝えするととても驚かれます。働く女性が乳がんや子宮頸がんになったときに、ご両親どちらかとかの介護などが同時にのしかかることがあります。仕事だけではなくプライベートにも影響を及ぼし、精神的な疾病にも繋がっていくものだと、強く感じています。早期発見や検診行動が大事だということを、個人的にもWorkingRIBBONでも経験者の皆さんが発信する声はすごく大事だなと思っています。

■株式会社ルネサンス
代表取締役社長 執行役員 望月 美佐緒 様

弊社は、健康経営を推進していくKenko企業会と健康長寿産業連合会という組織で幹事企業を担っています。そこで得た情報をしっかり社内に還元していこうと、コミュニティ形成や社員の教育に力を入れています。社員教育では大阪国際がんセンターと提携し、「がん専門運動指導士」という、がんに特化した運動指導者の育成を大阪国際がんセンターと進め、福利厚生の一環として社内で無料受講も実施しています。健康保険が協会けんぽに変わったことで、補助がかなり手厚くなり、乳がん検診の推進がしやすく受診率向上に繋がりました。

■株式会社レーマン
代表取締役 獣医師 tokco (永田 徳子) 様

弊社は規模が小さく、毎日のように論文を読んだり、弊社で論文のイラストや3Dを作ったりなど、医療のコンテンツを作っている会社です。女性社員も20代、30代、40代がおりますが、ベテランになるほど忙しく、検診もなかなか行きづらかったり、無理をしてしまったりという環境になりがちです。そうしたところをお互い気をつけ、あとは普段から医療・医学が身近な仕事ですので、男性とも隔たりなく検診の話もして、教育や役立つものをどんどん作っていきたいなと思います。

■株式会社ワーク・ライフバランス
社会変革室 大西 友美子 様

弊社がん検診は、何をオプションにつけるかをマニュアル化し、管理室が割り当ててくれたクリニックにそのメニューで予約され、カレンダーに予定が入る状態になっています。このマニュアルを見て管理し、再検査の費用も会社が負担しますので再検査を受けない人はいない状態になっています。働き方について、15分単位でとれる「新しい休み」という制度を年間最大36日分設けています。また「朝メール・夜メール」というもので、日々感じたことや学んだことを発信しています。わざわざ何か情報提供するというよりは、日々の中で情報提供していると、日々の心理的安全性が伝えやすくなります。

意見交換

女性の健康課題やがんといったテーマを、企業や業界の中でどう扱い、どう広げていくかについて意見交換が行われた。男性が多い場では話題に出しにくい現状がある一方、雑談など日常的な会話の中から自然に話を切り出すことで、理解や共感が広がりやすいという認識が共有された。また、SNS、とくに若い世代に影響力のある媒体を活用した発信の重要性が話題となり、企業が連携して検診や健康意識向上を訴えることで、大きな波及効果が期待できるという意見が出た。先行事例を共有することで、他社の取り組みを後押しできるのではないかという前向きな見方も示された。さらに、若い世代では育休取得や働き方への意識が高まっており、健康経営やがん対策に積極的な企業が選ばれる時代になりつつある点が指摘された。ワーキングマザーの不安やヤングケアラーの問題にも触れ、親が健康に向き合うことが子どもを守ることにつながるという視点が重要だとまとめられた。

意見交換の様子
意見交換の様子

総括
聖マリアンナ医科大学 客員教授
神楽坂乳業株式会社 代表取締役 林 和彦 先生

今年も素晴らしいご意見、ありがとうございました。検診がまだ十分ではないおっしゃる企業がちゃんと受診率60%、70%に上がっているのは本当に隔世の感があると思います。お集りのみなさんは相当な発信力がありますので、SNSの発信と影響力にすごく惹かれました。今後実現できるよう具体案を練りたいです。

<がん対策推進企業アクション アドバイザリーボードメンバー>

一般社団法人シンクパール 代表理事 難波 美智代 様(Working RIBBONリーダー)
聖マリアンナ医科大学 客員教授
神楽坂乳業株式会社 代表取締役 林 和彦 先生(Working RIBBON顧問)
大同生命健康保険組合 常務理事 増岡 博史 様

<がん対策推進企業アクション Working RIBBONコアメンバー>

認定講師 原 利彦 様


<Working RIBBONオフィシャルサポーター>
※社名50音順

アフラック生命保険株式会社 社会公共活動推進室長 伊藤 春香 様
株式会社encyclo 代表取締役 水田 悠子 様
株式会社大林組 理事 夢洲まちづくり推進室 部長 赤松 真弥 様
健康保険組合連合会 参与 中野 惠 様
株式会社サンリオエンターテイメント 代表取締役社長 小巻 亜矢 様
大同生命保険株式会社
 取締役専務 執行役員 谷口 典江 様
 常務 執行役員 岩谷 崇志 様
東京都社会保険労務士会 副会長 成田 妙庫 様
リントス株式会社 代表取締役 川崎 貴子 様
株式会社ルネサンス 代表取締役社長 執行役員 望月 美佐緒 様
株式会社レーマン 代表取締役 獣医師 tokco (永田 徳子) 様
株式会社ワーク・ライフバランス 社会変革室 大西 友美子 様

<オブザーバー>

大同生命保険株式会社 人事総務部 健康経営担当オフィサー 廣幡 恵 様

<厚生労働省>

健康・生活衛生局 がん・疾病対策課 栢沼 優二 課長補佐

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