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2023/12/07

令和5年度 第1回 企業コンソーシアム研修会を開催

(ページの最終更新日:2023年12月07日)

<開催日時>

日時:2023年10月17日(火)
形式:オンライン形式

<会議次第>

  1. ご挨拶
    厚生労働省 課長補佐 磯 高徳様
  2. 『HPVワクチンおよび子宮頸がんについて』
    企業コンソーシアム顧問/
    東京大学大学院医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座 特任教授 中川 恵一先生
  3. 『職域でのがん検診に関する情報の取扱について』
    東海大学医学部 基盤診療学系/
    衛生学公衆衛生学 教授 立道 昌幸先生
  4. コンソ40活動について(15分)
    企業コンソーシアム 座長 真鍋 徹様
  5. 分科会より進捗状況の発表、事例共有(各6分)
    テーマ①職域でのがん検診に関する情報の取扱について
    テーマ②企業における治療と仕事の両立支援に関する取り組みについて
  6. 事務局よりがん対策推進企業アクションのツールご紹介
  7. 閉会のご挨拶
    株式会社古川 山田 智明様

ご挨拶

厚生労働省 課長補佐 磯 高徳様

がん患者の3人に1人が働く世代というデータは、毎年多くの方ががんに罹患しているということを示している。いまだ「治療に専念しなくては」というイメージがあるが、多くの場合で通院しながら仕事ができるようにもなってきている。
そのためには社内の制度や支援が不可欠になると考えているので、各登壇者様の講演を参考に社内の精度などを見直すきっかけとなることを願っているとご挨拶いただいた。

HPVワクチンおよび子宮頸がんについて

中川 恵一先生(東京大学大学院医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座 特任教授)

東京大学大学院医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座 特任教授 中川 恵一先生よりご挨拶

子宮頸がんはほぼ100%の確率でヒトパピローマウイルスが原因で罹患する。
また、日本は他国と比較しても子宮頸がんの罹患率が非常に増えているのが現状。
HVPワクチンによって感染を防げることや、HPVワクチンの種類をご説明。
更に、男性から女性に移るウイルスでもあるため、男性にワクチンを接種することも効果的であると啓発。HPVワクチンのキャッチアップ接種については、対象年齢と実施期間をご共有。
子宮頸がん検診におけるHPV検査単独法の導入について厚生労働省の検討会で議論されていることもご講演いただいた。

職域でのがん検診に関する情報の取扱について

東海大学医学部 基盤診療学系/
衛生学公衆衛生学 教授 立道 昌幸先生

東海大学医学部 基盤診療学系/衛生学公衆衛生学 教授 立道 昌幸先生

がん検診は、精査受診してこそ意味があり、精査受診率を高めることが重要である。現状、精査勧奨がないと受診率は50%程度であるが、精査勧奨すると70-80%以上になるとご説明。 受診勧奨を会社内で行う場合の、健康情報の取り扱いが課題となることが大きい懸念である。あらかじめ労働者本人の同意を得ることが必要であり、事業場ごとの取扱規程により、目的や取扱方法等について労働者に周知した上で、あらかじめ取扱規程に定める必要がある。 また、健康情報の問題は、労使の信頼関係に依存するため、決して雇用管理には用いてはならないとご講演いただいた。

コンソ40活動について(15分)

企業コンソーシアム 座長 真鍋 徹様

企業コンソーシアム 座長 真鍋 徹様

がん対策推進企業アクションの中で3年前に、それぞれの研修や事例協議をする目的で自然発生した組織がコンソ40である。
企業コンソーシアムの理念「自社と他社の従業員をがんから守る」、様々な企業規模や業種の方がそれぞれの立場で好事例の共有や今後の対応について議論をする中で企業における企業の為のがん対策を自分達で考えようという仕組みの基、活動していると説明。
年2回、全体研修会を実施しており、研修会に関しては、5000社のパートナー推進企業のみなさま全て参加いただくことができる。
この研修会を中心に続けて、企業の方々が自主的に自分たちの企業の今後について考えるという場にしていきたいと説明。

分科会より進捗状況の発表、事例共有(各6分)

テーマ①職域でのがん検診に関する情報の取扱について

発表企業:オリンパス株式会社 日本地域統括 社会貢献 村上 晋一郎様
4回の分科会を実施し、2022年度のパートナーアンケート結果をもとに、課題を抽出した。本分科会参加メンバーにもアンケートを実施し、仕組みの導入は全社あり、同意取得も9社、精密検査の受診状況の把握も7社あるなど、各企業は工夫して取り組んでいることが分かったことを共有。

テーマ②企業における治療と仕事の両立支援に関する取り組みについて

発表企業:SMBC日興証券株式会社 人事部 ウェルネス推進室 門林 久恵様
第3回分科会「各社のがん経験者コミュニティの活動状況等の情報共有」
がん経験者コミュニティについて取り組みがある企業から事例共有をいただいた。
そのうえで参加者(がん経験者)の情報の取扱いについて、社内上層部の反応、
理解、コミュニティの運営方法等の課題について検討し、実践しようという企業も出てきた。
第4回分科会 「両立支援に対する持続的な取組みについて」
事前検討課題をもとに小グループでの情報共有、ディスカッションを実施した。
【社内整備】職場内連携・リテラシーの向上、【外部に向けた】周知、啓発、【制度・支援の継続性】支援の浸透、継続・文化の醸成にカテゴリを分け各項目の課題や事例共有を行った。
両分科会ともに「企業アクションとしての提言」実現を目指す。

事務局よりがん対策推進企業アクションのツールご紹介

パートナー企業様に向けた啓発ツールについてコンソノートでの事例共有や
eラーニング、YouTubeの活用等を紹介。

閉会のご挨拶

株式会社古川 山田 智明様

株式会社古川 山田 智明様

新たな気付きもありながら、ワクチンの普及と検診の大切さを再認識した。
個人情報の同意について、情報管理についても弊社自身の課題も見えてきた。
分科会で他企業と連携して課題や好事例なども共有できたため光が見えてきた。提言も視野に入れて活動できたらと思う、と挨拶。

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