• がん対策推進企業アクションとは
  • がんについて
  • がん検診について
  • 就労支援
  • パートナー企業・団体

イベントレポート

2018/8/26
2018年08月26日、平成30年度 がん検診受診率向上推進全国大会(東京・八王子)開催

「平成30年度 がん検診受診率向上推進全国大会」(主催:厚生労働省、がん対策推進企業アクション)が8月26日(日)、東京・八王子のショッピングモールiias(イーアス)高尾のそよかぜ広場にて開催されました。

毎年10月は「がん検診受診率50%以上」の目標に向けて活動しているキャンペーン期間であり、それに先駆けて開催されたのがこのイベント。

当日は主催者である厚生労働省から、健康局 がん・疾病対策課長の佐々木昌弘氏の挨拶のあと、八王子市 医療保険部 成人健診課長の大山崇氏、同主査の新藤健氏から八王子市におけるがん検診の取り組みを発表。その後、東京大学医学部附属病院放射線科 准教授の中川恵一氏の講演「オトナのがん教育」が行われました。

会場では、がんに対するさまざまなパンフレットや小冊子が配布され、客席は満員。がん検診受診率向上のイメージキャラクター「けんしんくん」も訪れ、ファミリーと記念撮影をするなど、大いに盛り上がりました。

講演風景
▲講演風景
佐々木昌弘氏あいさつ

ここ30年以上、がんは日本の死因の1位です。しかし、一方でがんの5年生存率は、6割を超えています。この数字を達成してきたのは、がん検診によるがんの早期発見です。そして、もうひとつ「がんにならない」ために、禁煙、生活習慣の見直しなど、予防対策が大切でもあります。 医療の進歩によって、がんは早期発見ができれば治療可能な病気です。そのためにも改めて、自らががん検診を受けるとともに、身近な人、大切な人にもがん検診を受けてもうことが非常に重要です。

まだがん検診を受けていないという方は、ぜひこのイベントや10月のがん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン月間を機に受けていただきたいと思います。

厚生労働省より佐々木昌弘課長が主催者挨拶
▲厚生労働省より佐々木昌弘課長が主催者挨拶
大山崇氏、新藤健氏 八王子市のがん検診の取組み

日本人の2人に1人が罹患し、3人に1人がお亡くなりになっているがんは身近な病気です。だからこそ、がんに対する正しい知識を得て、がん検診の重要性を理解することが大切だと思います。

八王子市は、市民の死亡率減少を目的に、国の指針に定められた科学的根拠のある胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの5つのがん検診を実施しています本年度からは胃がん内視鏡検査も取り入れました(対象年齢あり)。

さらに、高い質での実施を目指しており、胃・肺・マンモグラフィのX線フィルムは全症例医師会に持ち寄って、複数の医師によるダブルチェックを行っています。

また、がん検診を受けていただくだけではなく、そこでがんの可能性のあると判定された場合には、その後の精密検査を受けていただけるようにさまざまな施策を行った結果、八王子市の胃・肺・乳・子宮頸がん検診の精密検査受診率は全国トップクラスの95%を超え、全国的に高い評価をいただいています。

がん検診は、市民の税金を使って行っているものです。検診にお金はかかりますが、早期発見できればその分医療費も少なくなり、死亡率の減少・健康増進につながるだけではなく、財政にもよい効果が現れます。

ぜひ、市民の皆さまは高い質を誇る八王子市のがん検診を受けていただきたいと思います。

八王子市より大山崇氏の挨拶
▲八王子市より大山崇氏の挨拶
新藤健氏が八王子市のがん検診の取り組みを紹介
▲新藤健氏が八王子市のがん検診の取り組みを紹介
オトナのがん教育・中川恵一氏

簡単にいうと「我々はどうすればがんで死なないですむか」ということをお話ししたいと思います。

現在、小中高校ではがんの教育が始まっています。これは大変に重要なことで、がんという病気は、わずかな知識の差が運命を分けてしまう病気ですから、教育の現場で正しい知識を身につけるということは、その後の人生において大きな財産となります。

しかし、そのような教育を今まで受けてこなかった人がたくさんいます。つまり、その人たちに正しいがんの知識を得てもらうのが「オトナのがん教育」です。

その一環が10年間続いている「がん対策推進企業アクション」。会社の中でがん教育を行い、1人でも多くの方にがんを正確に知ってもらい、予防や正しい治療に役立ててもらうものです。約2700社、約700万人の従業員が参加しています。

「オトナのがん教育」講演の中川恵一氏
▲「オトナのがん教育」講演の中川恵一氏

男性は3人に2人、女性は2人に1人ががんになる時代です。ですから、この病気のことを知っておかないと、長生きはできないともいえます。

じつは、先進国の中でがんの死亡数が増え続けている国は、日本だけです。これは大変大きな問題です。欧米では、がんの死亡数は減っています。

現在、日本で最も多いがんは大腸がん、一昔前は胃がんでした。胃がんの原因はピロリ菌が98%です。ですが、衛生面が進化した現代ではピロリ菌感染者は減り、それに伴い胃がん患者は減っています。ピロリ菌は、免疫力が発達しない5歳くらいまでに胃に住み着く菌で、井戸水を飲んだり、冷蔵庫のなかった時代にはたくさんの感染者がいましたが、現在では減少していますから胃がんも減っています。

一方、大腸がんはアメリカよりも死亡数が多いのが実情です。人口比ではアメリカは日本の約2.5倍ですから、大変な差といえます。

また、乳がん・子宮頸がんのがん検診受診率は、韓国を含めた欧米各国と比べても日本は半分しかありません。これは大きな問題です。

がんは、症状を出しづらい病気ですから、いくら体調がよくてもがん検診は受けなければなりません。

日本人は、がんのことを知りません。

例えば、よくいわれる「日焼けすると皮膚がんになる」。これは嘘です。紫外線に弱い白人、北欧やヨーロッパ系の人が植民地を持ち、突然そこの強い紫外線に当たると適応できず、がんになりやすくなりますが、日本人はずっと日本に住み続けているわけですから適応しています。むしろ、紫外線には適度に当たった方が、皮膚がコレステロールを元にビタミンDを生成し、がんになりにくくなるのです。

また、お酒は百薬の長といわれますが、これまた飲みすぎはよくありません。とくに顔が赤くなる人は、気をつけなければなりません。この顔が赤くなる症状をアメリカでは「asian flush(アジアン・フラッシュ)」といいます。つまり、アジア人だけに見られる症状で、日本人は約45%の人が当たります。この状態でお酒を飲み続けると、食道がんのリスクが高まります。欧米人はお酒とがんの関係性は低くても、日本人は違います。日本酒なら1合程度が適量といえます。

大切なのは、「がんになる前に、がんを正しく知ること」です。がん治療は、敗者復活戦のない一発勝負です。逆転勝利はほぼありません。最初に間違った選択をしないこと。正しい治療をすれば、がんは治せます。がん全体でも2/3が治り、早期であれば95%が完治します。ですから、がんは不治の病ではありませんし、ある意味コントロールしやすい病気ともいえます。

がん治療には「手術」「放射線治療」「抗がん剤」の3種類がありますが、日本では手術が一般的です。しかし、欧米では放射線治療が一般的です。手術なら入院が必要ですが、放射線治療なら通院治療も可能です。こういった治療の選択肢もあるということを、がんになる前に知っておくことが大切です。

がんになる要素としては、食事(生活習慣)、喫煙、その他の要因がそれぞれ1/3ずつをしめます。その他の要因は何かというと、「運」ということになります。どんなに生活習慣に気をつけていても、がんにかかる人はいます。これはどうしようもないことです。

がんは検診で発見できる大きさ(約1cm)になるまで、約20年かかりますが、そこから末期がんになるまでは数年と短いスパンです。つまり、1〜2 cmの早期がんを、いかに早く見つけるかが非常に重要です。

ですから、定期的に検診を受けることががんの早期発見、早期治療につながります。

講演者とイメージキャラクターのけんしんくん
▲講演者とイメージキャラクターのけんしんくん
ページトップ
  • 参加方法・登録申請
  • お知らせ・イベント情報
  • 調査レポート
  • がん対策スライド
  • 全国7ブロックセミナー
  • がん対策推進企業アクション公式小冊子「がん検診のススメ」
  • 平成29年度がん検診50%推進全国大会
  • 平成30年がん検診50%推進全国大会を開催しました
  • がん対策推進企業アクション Facebookはじめました
  • がん対策推進企業アクション Facebookはじめました
  • 両立支援の啓発動画の紹介