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イベントレポート

2018/1/26
がん対策推進企業アクション「広島セミナー」を開催しました

2017年12月1日(金)14:00~17:00、 JR広島駅に程近い 広島県医師会館において、「がん対策推進企業アクション 広島セミナー」を開催致しました。全国7ブロックで開催されるセミナーの6回目の開催となり、広島県内の企業の総務・人事担当者を中心に約170名が参加しました。

当日の会場風景
▲当日の会場風景

「我が国におけるがん対策について」
厚生労働省健康局 がん・疾病対策課 健康局主査 丸野正敬氏

厚労省では有識者の力を借りながら基本法に沿って対策を進めていることを説明。中でも基本計画での禁煙に関する内容にも触れ、これは法案の閣議決定を待ってから定める旨を話されました。また、丸野氏はピンクリボンバッジをつけて登壇しており、会場にピンクリボンバッジの認知度を問いかけたところ、知っている、という反応が多く得られました。職域での検診ガイドラインの作成が進んでいることの解説もあり、第3回までワーキンググループが開催されたと説明。最後に働きながらがんになった場合の援助について紹介し、医師、企業とそれらをつなぐ両立支援コーディネーターの3者によるトライアングル型支援について解説がありました。厚労省としても、省内の健康局、職業安定局、労働局の3つが連携し、がん対策の基本的な政策で企業の就労を支えることを目標にしていると述べました。最後に、参加者に向けて社内でのがん対策の普及啓発を呼びかけました。

大谷課長補佐の会場風景
▲厚生労働省

健康局 がん・疾病対策課 丸野正敬 主査

「がん対策推進企業アクション事業説明」
がん対策推進企業アクション事務局 事務局長 飯塚威文

飯塚氏は日本のがんの現状を述べ、企業経営者のがん理解度と従業員の検診受診率は密接な関連性があることを解説。そして「がん検診受診の啓発」「がんについて会社全体で正しく理解すること」「がんになっても働き続けられる職場環境をつくること」という、事業における3つのアクションを示しました。推進パートナーとなった際のメリットや、講師を企業に派遣する出張講座についての説明も行い、セミナー参加者(企業)に対し、推進パートナー登録を促しました。

飯塚事務局長の写真
▲がん対策推進企業アクション事務局
飯塚威文 事務局長

講演【1】 「職域におけるがん教育の重要性」
東京大学医学部附属病院放射線科 准教授 中川恵一氏

初めに男女のがんにかかる割合を挙手にて聞いたところ、ほぼ正しい答えが得られたため、中川氏は「ここではレベルを上げた話をしないと」として講演を始めました。罹患情報を国が一括管理するがん登録が始まったのも去年からであることについて説明があり、日本ががんに関して他国から遅れをとっていることが述べられました。がんはわずかな知識の有無で大きく運命が変わる病気であるため、来場者に配布している、「がん検診のすすめ」の冊子に書かれていることだけでも知っていてほしいと訴えました。また、がんの主な原因は生活習慣にあることを説明し、遺伝性がんはほんの一部であると解説。標準治療については最善・最良のものであるという説明もあり、初回治療の重要性が示されました。

こうしたことを含めて、がんについて正しく周知されていない事実に加え、がんと診断された後の自殺率の高さや2週間後にうつ病になるケースが多いことを提示。がんと診断されたらしばらくは家で布団をかぶって寝ているようにとすすめ、患者と同じ職場の人も「がんでもやめない、やめさせない」ように協力してほしいと強調しました。

今年度から小中高等学校でのがん教育が始まったことにも触れ、学生時代にがんを知る機会のない大人は企業での出張講座を通して半強制的にがんについて教えるしかないことも説明。また、会場には女性が多かったため、乳がんの原因や、若い世代に増えている子宮頸がんなど、女性特有のがんについても詳しく説明がありました。がんの治療費は高価なので、検診受診によって見つかる早期がんは治療が安く済み国にも会社にも得であると締め、講演を終えました。

中川先生の写真
▲東京大学医学部附属病院放射線科 准教授
中川恵一氏

講演【2】「がんになっても働き続けるために~ステージ4のがん患者の経験から

西口洋平氏(一般社団法人キャンサーペアレンツ 代表理事、
      
エン・ジャパン株式会社 人財戦略室所属、 胆管がん経験者)

がんになってから「年が若く、子どもを持つがん患者」という同じ境遇の人がいないことに気づき、若いがん患者の会であるキャンサーペアレンツを立ち上げて仲間をサポートしているという活動を紹介。活動を通してわかったのは、「子どもに自分の病気を伝えない方がよかった」と思っている人が0人だったことだと語りました。西口氏は、がん患者のアクションを促してそれが生きる力になることを目標としており、こうした活動を含め今まで若いがん患者団体がなかったため、キャンサーペアレンツが多くのメディアに取り上げられていることを紹介。そして自身のがんと診断されてからの体験について、それまでは体調不良による長期休暇をとったことがなかったが3か月休み、復職後も今まで通りに営業として勤務したこと、会社からは残業なしで目標も削減してもらったこと、復職の1週間前には上司が昼食会を設定してくれ、他の人の近況報告同様、自分の病状を話せてありがたかったことなどを事例として紹介しました。また、病院は治療に関しては親身になってくれるものの、子どもや仕事に関してはわからないということ、そして上司はじめ周りの人とは勇気を持って腹を割って話し、できることもできないこともはっきり言うことが重要だと説きました。その上でがん患者だからといって評価等を特別待遇せずに働き方に合わせた評価をするべきだと訴えました。最後に、自身がエン・ジャパンの人や理念に救われた経験から、仲間を人間成長の観点から大切にし続けることの重要性を述べ、講演を終えました。 

写真
▲登壇の様子 西口洋平氏

「地元企業様によるがん対策の取り組み紹介 株式会社メンテックワールド」

代表取締役社長 小松節子氏

全健協の広島支部が出しているヘルスケア通信簿で毎年の健診データをまとめたり、健診結果のコレステロール値に問題があった社員に対し協会健保指導員による健康指導を行ったりしていることなど、健康経営の様子を紹介。また、小松氏は8年前、転んだ際にしこりを発見し、ステージ3の乳がんであることが明らかになったというお話がありました。がんはリンパ節にも6つ転移しており、合計7つのがんを摘出したと説明。化学療法を受ける前には女性社員と男性の幹部社員を全員集めて、自身が現在がん治療中であること、抗がん剤の副作用が多く出るので協力してほしいこと、そして早期発見・早期治療の重要さを説明。その月からマンモグラフィ検診を会社経費で負担するようになり、女性社員のみならず、扶養家族の受診も対象としたことを話しました。このような取り組みが認められ、広島県の「チームがん対策」では初年度に県知事から登録証・県知事賞をいただき、会社に広島県のがん検診啓発キャラクターを務めているデーモン閣下が訪問してくれたこともあるそうです。他にも、講師を呼んでがん教育をしたり、がんを知るためのパネル展を社内で行ったり、乳がんのセルフチェック用模型や禁煙のための肺の模型を置いたりして、社員はもちろん来客にも見てもらえるようにしていることを紹介。これからも積極的にがん対策に取り組んでいきたいと結びました。

 

江刺さんの写真
▲株式会社メンテックワールド
代表取締役社長 小松節子氏

質疑応答

中川先生から小松社長へ

【質問】
がんだと発覚する前、自己触診はしていたか?
【回答】
していた。しかし、医師から「乳腺が張っているのでわかりにくい」と言われていたこともあり、わかりにくかった。 

西口氏から小松社長へ

【質問】

がんの体験を話したら、社員との関係はどうなった?

【回答】

社員に告白したら、一体感ができた。家族にがん患者さんがいるという社員もいたので、みなさんとの対話を増やした。副作用と闘いながら実体験を話すことが役に立てたらと思う。

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