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イベントレポート

2016/07/08
平成28年度【がん検診50%推進全国大会】を開催しました

毎年10月に実施されているがん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペー ンにさきがけ、2016年7月8日、神奈川県横浜市の横浜クイーンズスクエアで「平 成28年度 がん検診50%推進全国大会」を開催しました。中川恵一先生の「がん に関するミニ講座」や女優・生稲晃子さんとのトークセッションなどが繰り広げ られました。開催概要はこちらをご覧ください。
イベントスペースの風景
▲イベントスペースの風景
厚生労働省による開会挨拶
イベント開催に先立って、厚生労働省 健康局 がん対策推進官 丹藤昌治氏がステージに登壇。主催者としての挨拶と「がん検診50%キャンペーン」の概要説明を行いました。まず国民の2人に1人が「がん」に罹患(りかん)し、3人に1人が亡くなっている現状を紹介。がん対策推進基本計画の個別目標である「がん検診受診率50%」に向けて国・自治体・企業が協力し、国家プロジェクトとして受診率向上に取り組んでいること、例年は10月1日から31日までを「がん検診キャンペーン月間」として啓発活動に注力していることを説明しました。そして今年は例年より早い開催であることに触れ、当イベントで認識した”がん検診の重要性”を家族・友人・知人に伝えてほしいと呼びかけました。
事業概要を説明する厚生労働省・丹藤推進官
▲事業概要を説明する厚生労働省・丹藤推進官
神奈川県のがん対策の取り組み紹介
続いて壇上へ上がったのは、神奈川県保健福祉局・がん疾病対策課の佐々木つぐ巳課長。神奈川県のがん対策について詳細な説明をしました。平成23年度データによると、神奈川県では年間5万3120人が「がん」に罹患。これは統計を取り始めた昭和52年の6.8倍に当たること。つまりがんが増え続けていると語られました。さらにがんは死亡原因の第一位であること、近年は乳がん・子宮がんの若年化が顕著であると現況を紹介しました。

続いてはがん対策の取り組みの説明。「がんにならない取り組みの推進」「がんの早期発見」「がん医療の提供」「がん患者への支援」「がんに対する理解の促進」という、5つの柱で対策を行っていることが語られました。まず「がんにならない取り組みの推進」では喫煙防止対策。全国に先駆けて受動喫煙防止条例(公的施設における禁煙・分煙の徹底)を施行したことなどが紹介されました。
「がんの早期発見」に関しては平成29年度までに肺・大腸・胃がんで40%、乳がん・子宮頸(けい)がんで50%の受診率を達成する目標が語られ、「がん医療の提供」については「がん診療連携拠点病院」等の整備で質の高い医療提供を推進していること、「県立がんセンター」では最新の重粒子線治療やワクチン医療も行われていると紹介されました。

また「がん」と診断された会社員の約30%が退職している現状に触れて、県として「がん患者への支援」にも注力していることを説明。がん相談支援センターに社労士を派遣していることなど取り組みが語られました。「がんに対する理解の促進」については、中学などでがんを知るためのモデル学習を実施していることを紹介し、説明が終了しました。
神奈川県のがん対策を説明する佐々木課長
▲神奈川県のがん対策を説明する佐々木課長
女優・生稲晃子さんと中川恵一先生のトークセッション(第1部)
その後、東京大学医学部附属病院放射線科准教授で、「がん対策推進企業アクション」アドバイザリーボード議長でもある中川恵一先生がステージへ。女優の生稲晃子さんを壇上へ招き、トークセッション第1部が始まりました。2015年11月に自身のがん闘病生活を公表した生稲さん。2011年、43歳の誕生日にがんを告知され、以降、4年8カ月も闘病生活を送っていたこと、5度にわたって手術を受けていたことなど、ご自身と中川先生から語られました。闘病の経緯を補足すれば…早期発見であったため第1回目の手術は部分切除。その後、温存した乳房の中でがんが再発。2013年に右胸の全摘手術、2015年に乳房再建手術を行ったというものです。

中川先生は、生稲さんのケースはきわめて珍しいと指摘。「一般的には部分切除と放射線治療で早期乳がんは治ります。その後、乳房の中でがんが再発する例は少ないのです。」と説明しました。生稲さんも「主治医にも再発率3%のケースと言われました。病気に関しては特別な人・選ばれた人になってしまいましたね。」と当時を振り返りました。乳房再建に向けて皮膚を伸ばすため、組織拡張器を使ったことが痛くて辛かったと語った生稲さん。医師に勧められた痛み止めを断って我慢したと語ると、痛み止めは大事ですと中川先生。様々ながんで痛みの緩和が治療とQOLに役立つと説明しました。

また中川先生は「乳がんの早期発見には、がん検診プラス自己触診が有効です。ぜひ月に1回程度、自分の胸を触ってください。」と呼びかけました。そして乳がんの早期発見に超音波検査が有効と解説する一方で、しっかりとしたエビデンスのある検査(2年に1度のマンモグラフィー検査)を基本としてほしいと語りました。その際、韓国における甲状腺健診の例などを紹介。発見率が上昇したのに死亡率が下がらない検診があることも解説しました。
トークセッション第1部での中川先生と生稲晃子さん
▲トークセッション第1部での中川先生と生稲晃子さん
がんに関するミニ講座
ここで生稲晃子さんはいったん降壇。中川先生の講演へ移行しました。先生は「2人に1人ががんになるというのは女性についてで、男性はさらに多く3人に2人ががんになっています。」と2011年のデータを紹介。女性46%・男性62%という罹患率を説明し、さらにこのデータはやや古く、現在はもっと高い数値が推計されると語りました。そして働き盛りの女性に子宮頸がんや乳がんが増えていて、定年延長で男性会社員のがんもますます増えると示唆。職域におけるがん対策の重要性を訴えました。

またがん検診の有効性を交通事故におけるシートベルトと表現。がんにならないための対策=生活習慣の改善が「安全運転」だとしたら、他者の無謀な運転に巻きこまれても生命を守ってくれるシートベルトが「がん検診」に相当すると説明しました。だからこそ「がん検診」で要精密検査と診断されたら、必ず精密検査を受けてほしいと語り、早期発見なら殆どのがんが90%の確率で治癒すると強く呼びかけました。
「がん検診」の有効性を説明する中川先生
▲「がん検診」の有効性を説明する中川先生
女優・生稲晃子さんと中川恵一先生のトークセッション(第2部)
中川先生のミニ講座が終わると15分間の休憩へ。その後、再度、中川先生と生稲晃子さんがステージへ上がり、トークセッション第2部が始まりました。冒頭で中川先生が会場に質問がないか問うと、「放射線治療の間は食事制限などがありますか?」という疑問が投げかけられました。先生は「全くありません。」と答え、現在は通院でがん治療ができることを強調。続いて生稲さんに「仕事をしながら治療されたのですよね。病気になる前と何か生活習慣を変えましたか?」と尋ねました。

生稲さんは「全く変わりません。」と回答。ただし意識については「がんになって生命の尊さを改めて認識し、家族・仲間・医師に深く感謝しました。普通に生きることがとても難しいと気づきましたし、今は幸せを強く感じています。あれもほしい、これもほしいではなく、右胸を失った今、持っているものと病気に感謝しなくてはいけないと思っています。」と語りました。

その後の質問コーナーではリンパ節を取った後遺症について触れ、「たとえば下着代など思ってもいないところにもお金がかかるんです。」と語った生稲さん。最後に中川先生が「がんに負けない社会を創るには、生稲さんのような先輩の声が必要ですね。」と語ってイベントは終了しました。
会場からはリンパ節を取った後遺症についての質問も
▲会場からはリンパ節を取った後遺症についての質問も
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