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イベントレポート

2014/03/31
「がん対策推進企業アクション 東海北陸ブロック事業説明会」活動レポート

2013年10月4日、愛知県名古屋市の名古屋国際会議場にて、「がん対策推進企業アクション 東海北陸ブロック事業説明会」を開催しました。本事業説明会では、「がん対策推進企業アクション」にご興味・ご関心をもって頂いた企業の皆様を対象に、臨床現場でご活躍されている東京大学医学部附属病院放射線科准教授 中川恵一氏と、がんと就労について専門とされている疾病管理センター よろず相談 社会福祉士 高田由香氏をお招きして、「がん検診の重要性」や「がんと就労」についてご講演いただきました。

厚生労働省からの挨拶、事務局からの事業概要の紹介

主催者である厚生労働省健康局がん対策・健康増進課長 椎葉茂樹氏のご挨拶を事務局が代理で述べました。現在国家プロジェクトとして推進している「がん対策推進企業アクション」は、職域におけるがん検診受診率向上を企業連携で推進していくことで、がんと前向きに取り組む社会的気運を高めることを目標としていること、従業員と家族の安心安全、ひいては企業の経営基盤をより確かなものにするためにも、本事業に「推進パートナー」として参加、協力していただきたいと説明しました。

続いて、がん対策推進企業アクション事務局より、「がん対策推進企業アクション」の目的と意義について説明し、「推進パートナー」の登録に関するご案内を行いました。

東京大学医学部附属病院放射線科准教授 中川恵一氏による基調講演「がん検診のススメ」

これまで幅広くがん対策に関する活動に取組んでこられ、現在がん対策推進企業アクションアドバイザリーボード議長である東京大学医学部附属病院放射線科准教授の中川恵一氏(以下 中川氏)より、「がん検診のススメ」というテーマで基調講演をいただきました。

中川氏は冒頭「会社、特に上層部にとっては、がんについて知っているほうが会社の経営にプラスであり、知らないと損する」と講演の意義を説明し、講演が始まりました。
中川氏はがんの認識について、参加者とのやり取りをする中で「がんの発生要因において、遺伝が与える影響力は5%と少なく、生活習慣病的な側面がある」と説明され、「がんについて正しい知識を学ぶことが重要である」と強調されました。その後、「がん細胞は栄養があるかぎり不老不死であり、栄養を求めて全身に広がり、死に至らしめる病気である」と述べられ、「日本ではがん患者は増えており、他の先進国と比較して、増えているのは日本だけである」と日本のがんの現状について説明されました。
「加齢によってがん細胞の発生数は増加する」と説明され、「がんは老化の一種である」と中川氏は述べられました。「日本人は急速に老化になったため、これからも増えていく」と今後のがん患者の増加を予測されました。
また、「20代から30代についてがん患者数のピークを迎える女性が社会進出することや定年が延長することは職場でのがん患者の増加につながり、大きな社内問題になる」と述べられました。加えて、「がんは一般に認識されているよりも研究が進んでいない」と説明され、がんを予防することの重要性を強調されました。「がんは老化による影響が大きいため、模範的な生活習慣であってもがんにかかってしまうことがある。運悪くがんが発症してしまっても、がん検診を受診することで早期発見をすることが出来る」とも述べられました。特に「がんは症状が出る段階では既に病状が進行している。」と述べられ、がんの早期発見、ひいてはがん検診受診の有効性が述べられました。
中川氏は「日本はがんに対する保障が手厚いためがん患者は安価で治療を受けられるが、保健組合の支払いはその分増加していき、財政の逼迫につながる」と述べられ、「がん患者を減らすためには予防することが最も重要であり、仮にがんになっても早期に見つけることが重要である。その方法としてがん検診を受診することは重要であり、効果があるといえる」と、がん検診を推進していくことの効果すなわち本事業のような企業連携を通じた活動を推進することの有効性についてご示唆をいただき、講演を結ばれました。

▲講演する中川恵一氏
静岡県立静岡がんセンター 疾病管理センター よろず相談
社会福祉士 高田由香氏による講演 「がん患者と就労」

大学卒業後、医療機関でご活躍し、2003年から現職。厚労科研がん臨床研究事業「相談支援センターの機能の評価と地域における活用に関する研究」の研究協力者を務められ、現職では社会福祉士としてがん患者のさまざまな悩みの解決に尽力されている高田由香氏(以下 高田氏)から「がん患者と就労」というテーマでご講演いただきました。

高田氏は、まず自身が勤務している静岡がんセンターについて、患者数や職員数などの施設環境について簡単に説明をされました。次にご自身が担当されている「よろず相談」について、相談の件数や内容も踏まえて説明されていました。
次にがんの現状について「がんは死にいたる病から長期療養が必要になる病気と認識されつつあるものの、やはり依然としてがんは死につながる病気とされている」を説明され、「一人で向き合うものから、地域連携も含めみんなで向き合うものになった」と付け加えられました。
がん患者の意識調査結果を用いて「心の悩みや身体の痛みだけでは無く、社会的な悩みも多い」とがん患者の悩みを分析されました。そして「社会的な悩みの背景には、『何故生きているのか』、『働く目的はなにか』という悩みもある」と付け加えられました。さらに高田氏は「働くことは生きるためだけでなく、やりがいを求める側面もあり、治療がひと段落すると仕事への意欲が高まるケースもある」と説明されました。
高田氏は、がん患者の就労支援の一つとして、職場や職場の産業医などと情報を共有し連携をはかることの大切さを述べられました。次に静岡がんセンターが取り組むがん患者の就労支援について説明をされ、静岡がんセンターと沼津法人会会員企業が協力して取り組んでいる取り組みについて説明されました。その取り組みでは、就労を希望する患者に対し、よろず相談が相談・情報提供し、沼津法人会に相談票を提出します。その後、沼津法人会から会員企業にマッチングを図るものになります。
そして患者、雇用主、産業保健スタッフなど各関係者の視点から課題を取り上げ、「就労支援にとって各関係者が垣根を越える努力をすることが必要である」とご示唆をいただき、講演を結ばれました。

▲講演する高田氏
◆両名の講演後には、白熱した対談が開催されました
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